ニッティングバード

ニット専門のウェブマガジン

編み地組織を学ぶ。「天竺」「リブ(ゴム編み)」「ガーター」

編み物(ニット)は基本的には表編みと裏編みの組み合わせで出来ています。 そんな表編みと裏編みを組み合わせるだけで見た目や、伸縮性、特性が変わるのがニットの醍醐味です。 手編みが好きな人も機械編みのニット製品に興味がある人も、ニットの三元組織で出来た代表的な編み地の特性を知ることで そこで使われている編み方の必然性が理解できると思います。 表目と裏目を編める人は是非編んで比較するのをお勧めします。 天竺 表 裏 天竺は平編やメリヤス編とも呼ばれ、縦、横方向とも同じ「編組織」が連なった編地です。 編み物を知らない人で...

手編みキット:「なるほど」でつくるルームシューズ

ニッティングバードのオリジナル極太毛糸「なるほど」を使った かぎ針で編むルームシューズキットの 販売がはじまりました! ワークショップでも人気のあるメニュー。細編みをメインに、くさり編み、引き抜き編み、3つの基本的な編み方だけで仕上げていくので、編み物が初めての方でも比較的容易につくることが出来ます。 なんだか複雑そうに見えますが、つま先部分から筒状にぐるぐると編んでいき、かかと、履き口のトリミング(仕上げ)まで 糸を切らずに続けて編みきるデザインになっています。なので、面倒な糸始末もはじめとおわりの2か所だけ。 1本の糸から立体ができる。ニット造形のたのしさを学んでい...

フィッシャーマンセーターの元祖と呼ばれている「ガンジーセーター」の歴史と特徴

ガンジーセーター(ガーンジーセーター)はガンジー島で生まれたフィッシャーマン(ズ)セーターです。 ガンジーという言葉は「ガンジー島」から生まれたことになっていますが場所によっては別の名称もあり、その当時明確に「セーター」という単語がなかった時代なので、現在では丸編み生地を指す「ジャージー」なども「ガンジー」と同じセーターの一つとして呼ばれていました。 フィッシャーマンセーターといえばアラン諸島で生まれた「アランセーター」も有名ですが、ガンジーセーターはその「元祖」として漁師たちの濃紺色のユニフォームとして着られていました。 漁師が着ていた元祖フィーシャーマンセーターの糸は...

手編みで使うフェイクファーの毛糸はどのように作られている?

今回はフェイクファー糸がどのような「構造」になってどのような「素材」で作られているのかなど。 フェイクファーの魅力を知って手編みや手織りなど作品づくりの幅を広げるためにまとめました。 「リリアン」ってなに? 元は京都の職人が糸そのものをメリヤス編み(表天竺)したアメリカ製品をレーヨン繊維で再現したことが始まりです。 そのレーヨン繊維を編んだ糸を、「百合印」という名前の商標で販売し、海外では「リリーヤーン(Lily-Yarn)」の名前で呼ばれました。 「リリー・ヤーン」は時代とともに日本人が呼びやすいように「リリヤン」や「リリアン」と変わり呼ばれるようになりました。 ...

アイスランドの伝統ニット「ロピーセーター」の特徴を解剖

今回は前回のカナダの伝統ニット「カウチンセーター」に続いてアイスランドの伝統ニット「ロピーセーター」の特徴を話していきます。 今回は中崎町の古着屋Marche(マルシェ)にご協力をいただき「ロピーセーター」を提供していただきました。 Marche homme Marche femme ロピーセーターといえば丸ヨーク LOPI(ロピもしくはロピー)は甘撚りの羊毛のことを指します。 ロピーセーターはフィッシャーマンセーターと同じようにアイスランドでは漁師の必需品として長年愛されています。フィッシャーマンのような「防水性」を重視して羊の...

レビュー:「Knit! Knit! Knit!vol.3」ワークショップ@熊本 ニド インテリア

3年目となると、再開も嬉しい。 長丁場のメニューほど ゆっくりじっくり。ひとりひとりと密な時間を過ごせているな~と感じます。初対面なのに、同じ時を過ごすうちに その場で仲良くなっちゃう光景も。 そしてみなさんの勉強熱心なこと!お伝えし甲斐があって、もっともっと勉強せねば と意欲も湧いてきます。 nidさんでの暖かく心地よい空気。お写真からも伝わってきますね^^ また、来年もお会いできますように! Knittingbird/坂田 ...

親子でマグカップセーターをつくろう!@グランフロント大阪北館4階 住ムフムラボ

冷たい空気にも慣れてきたと思ったらあっという間に年の瀬ですね。 来年はどんな1年にしようか、わくわく胸が膨らむ方も多いのではないでしょうか。そんな新年の新しい挑戦にもぴったりなワークショップのおしらせです。 親子でマグカップセーターをつくろう! ニッティングバードのオリジナル糸「あのね」を使って、温かい飲み物をゆっくり楽しむマグカップセーターをつくってみませんか。発色の良さとクッション性に優れた極太糸を、簡単な指編み(メリヤス編み)で編み上げていきます。 単純動作の繰り返しなので、子どもたちのはじめての編み物体験にピッタリ。 おうちをぬくもりで包んでくれそ...

繊維を学ぶ「天然繊維」編

ニット(編み物)は糸1本からデザインすることができ、その組み合わせは無限大です。 単に糸1本と言っても、衣服の裏側についている品質表示(デメリット)を見ると様々な種類の繊維が使われていることがわかります。 今回は以前紹介した、羊などの動物繊維を交えつつ「天然繊維」を学んでいきます。 糸の原料の特性を知ることで糸を一番生かせる編み方やデザインを知ることに繋がります。 また、平成30年4月1日より「家庭用品質表示法」が改正され、一部の表記が変更になりましたのでそちらも順を追って説明していきます。 天然繊維の種類 天然繊維は大きく分けて綿などの植物を原料として「植...

「丸編み」と「カットソー」

一般的に「ニット」と言われて想像するのは、セーターやカーディガンなどの比較的太い糸で編まれた製品を思い浮かべるのではないのでしょうか。 それらの製品は「横編み」と呼ばれていますが、実は私たちの生活にもっと身近に「ニット」はあります。 私たちが毎日着ているTシャツなどの下着類も実は「ニット」ですが、製品としては「ニット」ではなく別の呼び方をされています。 今回はニットの種類を学びながら、「横編み」と「丸編み」の違い、「カットソー」は何か学んで行きましょう。 ニットの種類  ニットには大きく分けて『横編み』『丸編み』『経編み』の三つの編み方があります。 詳しくは下記...

「カラマラナイト」@385PLACE

2018年3月22日(木)に京都の385PLACE 5Fで開催される、トーク&ミートアップイベント「カラマラナイト#09」にニッティングバード田沼が登壇します。 毎回京都を中心に全国各地から染織やテキスタイル、ものづくりの分野で新しい活動や事業展開をされている個人や企業、団体の方々をゲストに開催されている「カラマラナイト」。 今回で9回目となる「カラマラナイト」は、ニッティングバード田沼が「未来のニットを『編む』」というテーマにニット(編み物)に纏わるお話をさせていただきます。 編み物は何なのか?ということから、ニットのプロダクトとの可能性。手芸と工芸としての編み...

映画『YARN 人生を彩る糸』全国順次公開中

「編み物」をやり始めるきっかけは、祖母や母親が「編み物」をしていたからという人がとても多いのではないのでしょうか。 僕自身は編み物を実際にちゃんと初めたのはイギリス留学してからで、10年以上も前になりますが、僕にとってこの場所で「ファッション」「言語」そして「編み物」を勉強することは、僕自身の人間形成に多大な影響を与えました。もしかしたらニッティングバード自体が存在しなかったかも。 イギリスで編み物を学ぶことにより、「編み物」は「手仕事や暖かみ、ほっこり」するという一般的なイメージだけでなく、もっと幅広い知識を植えつけてきました。そこでは「編み物」が日本以上に文化的に落とし...