ニッティングバード

ニット専門のウェブマガジン

リンキング(横編みニットの縫製方法)について

横編ニットの特殊な縫製方法の「リンキング」について話したいと思います。布帛はパターン通りにカットしたパーツを本縫いミシンや、ロックミシンなどを使用しドッキングさせます。 横編のニットは主に、成形編したパーツを「リンキングマシーン」と呼ばれる機械で「リンキング」という特殊な方法で縫製されます リンキングマシーンの種類 ダイヤルリンキングマシーン もう製造は中止していますが、シルバー精工という会社が家庭用の編機向けに「ダイヤルリンキングマシーン」を発売していました。普通のミシンのようにコンセントにつないで足で踏んで縫製するタイプで、家庭器(家庭用編機)で7G前後の編機で編んだ編...

撚糸について

撚糸とは? 撚糸(ねんし)とは「繊維がばらばらにならないようにねじりをかけること」で、糸は撚り(ねじり)をかけられることによって毛羽立ちにくいひとつの束になり、糸としての強度が出て初めて織ったり編んだりにするための糸となります。 糸の原料となるスライバーと比較するとわかりやすいと思います。 左が撚糸をしていないスライバーそのもの。右が撚糸をした糸。 スライバーそのものだと、繊維が絡み合っていないのですぐに切れてしまいます。機械編みではより、糸の負荷がかかり切れやすいので必ず撚糸は必要になります。 撚糸の種類 撚糸には『S撚り』と『Z撚り』があります。...

2月10日は『ニットの日』『ツーテンの日』

2月10日は『ニットの日』と呼ばれています。 2010年2月10日(ニットの年のニットの日)には『ツーテンの年ツーテン日』ということもあり、大阪通天閣で特別なイベントがありました。それを記念して大阪の象徴である通天閣に赤色のマフラーが巻かれました。マフラーは幅約2m、長さ約35mのネックウォーマー型のマフラーで、高さ103mの通天閣の首にあたる部分に巻かれました。 2月9日は語呂合わせで『服の日』と呼ばれ、2月10日は『ニットの日』と呼ばれています。『ニットの日』とは横浜手作りニット友の会が1984年に制定しました。1994年には、日本ニット工業組合連合会が全国的な記念日と...

KEiKAのニットブーツについて

KEiKAのニットブーツについて話したいと思います。 KEiKAとは婦人靴デザイナー山本景化氏による神戸発のオリジナルのブーツブランドです。特にニットでできたブーツが有名で、KEiKAのニットブーツは全て島精機製作所の横編機ホールガーメント(島精機製作所登録商標)により、一本の糸から片足まるごと編み上げ作られています。 このブーツは世界で初めて継ぎ目の無いニットブーツ(シームレス・ニットブーツ)で、特許(第3641634号)も取得しております。 シームレス・ニットブーツ従来のレザーや布帛のブーツではない特徴があります。 無縫製のニットで出来ているのでとても軽く、ソフ...

紡毛糸と梳毛糸

羊毛や獣毛(カシミア、モヘヤ、アルパカ、アンゴラなど)をどのように紡績したかにより、「紡毛(ぼうもう)糸」と「梳毛(そもう)糸」と糸の呼ばれ方が違います。 それぞれの違いについてお話しします。 紡毛糸 紡毛はで短い毛足の原毛を紡績して糸を作ります。 繊維の方向が一定でなく、太さが均一ではなく、糸そのものをやわらかさ生かして撚り甘く仕上げている糸がメインです。 一般の人が想像する毛糸と呼ばれるものがこれにあたり、糸の表面がふわふわして毛羽立っていて保温性に富んでいます。 また起毛加工にも向いており、二次加工によって毛をさらに出すことで風合いが増します。 ピリング(摩擦により繊維...

ニットブランドwebサイトまとめ〜その1〜

今回はニットをメインにクリエーションをしている、デザイナーズブランドの紹介です。   Sandra Backlund サンドラ バックランド 2006年イエール国際モードフェスティバルグランプリ受賞、ハンドニットを中心に規制破りのローゲージニットを編み構築的で立体的なニットを作っています。   Sonia Rykiel ソニア リキエル 言わずと知れた「ニットの女王」ことソニア リキエル氏は普段着としてのニットからモードでラグジュアリーなアイテムに変えた先駆者です。   Qiu Hao チウ ハオ オー...

Japan in East Knit〜ジャパン イン イースト ニット〜

  「ジャパン イン イースト ニット」について話したいと思います。   JAPAN IN EAST KNIT (ジャパン イン イースト ニット)とは、佐藤繊維株式会社社長、山形ニット組合理事長の佐藤正樹理事長が発起人となり、東日本大震災で被害を受けた福島県、山形県を中心にジャパン イン イーストニット(東日本ニット産地交流会)となって活動、並びに展示会を開催し始めました。東日本ニット産地交流会は福島県、山形県、新潟県五泉市、群馬県太田市の約30社の産地が一つになり、ニット業界を盛り上げ、メイド イン ジャパンのニットを広める活動を行っています。...

ジャパン ベストニット セレクション 2011

2011年12月6~7日にかけてジャパン ベストニット セレクション 2011 の開催が決定いたしましたのでお知らせさせていただきたいと思います。   「ジャパン ベストニット セレクション」はニット専門の展示会としてジャパンクリエーションから独立し今回で4回目の開催となります。 近年、ニットの重要が増加している背景とニットだけに特化した内容となっており、回数を重ねるごとに来場者を増やし、多くの商談が期待される展示会となって来ています。   前回のジャパン・ベストニット・セレクション 3rd Editionの様子。 ニット業界の方は足を運んでみてはいかがでしょう...

プレーティング(添え糸模様)について

機械でのニットの編立て方法にプレーティング(添え糸模様)という技術があります。 プレーティングとは添え糸編とも言われ、2本の編糸を同時に表裏に編分ける編方で、地糸の編糸が表側に、添え糸の糸口が裏側に表れます。     プレーティングによる編地の出方。   プレーティングはその名前の通りに地糸に添えるようにもう一つの糸が見え隠れする編み方で、表目と裏目を使い両方を比べる事で独特の編地使い表現する事ができます。   表目   表目は白い地糸に対して、青い添え糸が見え...

針立てについて

「針立て」について話したいと思います。   針立てとは、機械編み(工業機、手横、家庭機)における「編むために必要な針の配置」のことで、前後ベットで形成される機械編みにはこの針立てによって様々な編み地が編む事ができます。   天竺を1段、4目編む針立ては下記の通りです。     針立ては、前後それぞれのベットで構成されいて、針と針の間をピッチと言います。一目ごとに前か後ろの針で編む(あるいは編まない)ことができます。   1×1リブの針立て 一番ベーシックなリブの種類...

ニットの成形・縫製方法とロス率

「ニットの成形・縫製方法とロス率」について話したいと思います。 ニットの成形・縫製には編地やデザインに合った様々な方法があり、それによって「糸ロス率」も違って来ます。*糸ロス率とはニットを成形、縫製するにあたって捨てなければならない糸量を指します。   1  成形   目を増減して身頃、袖を形作る。前身後、後身頃、袖×2、襟を編立、それぞれのパーツをリンクングで縫製。これは一番スタンダードなニットの成形、縫製方法であり糸ロス率は3%くらいと言われています。リンキンングは基本的には端の目を拾い縫代なしで縫うのでごろつきません。成形...