ニッティングバード

ニット専門のウェブマガジン

ニッティングマシーンをハック!!『グリッチニット』

編み物はいつまでもアナログなものではなく日々何かしらの進化しています。 もう廃盤になってしまった日本製のブラザー社やシルバー精工の編み機、は今でも海外では根強い人気でオークションサイト上では高値で取引されています。過去の記事「家庭用編み機の歴史とこれから」でも少し紹介しましたが、2010年に家庭用電子編み機がパソコンから編み機へ柄データを読み込ませる改造(ハック)がアメリカで行われ、Youtubeで改造した動画が公開され、エレクトロニックニッティングマシーン(家庭用電子編み機)の新しい可能性が出てきました。世界には多くの電子編み機が輸出された背景もあり、デジタルファブリケーションとしての可能...

あむかわアミーナ 説明書に載っていない裏技編

この記事は「あむかわアミーナで学ぶ編み機のこと」と「あむかわアミーナ きれいに編む方法を解説 実践編vol1」「あむかわアミーナ イラストシートでジャカード柄を編む 実践編vol.2」の続きの記事です。この三つの記事を読んでいただけるとより理解が進むと思います。最後となる今回は「説明書に載っていない裏技編」として様々なマニアックで応用編の技を写真と動画で解説していきます。あむかわアミーナの裏技?!前回までの記事で、あむかわアミーナ、 そして編み機の一通りの使い方がわかってきたのではないでしょうか。いよいよラストとなる今回は、編み物の特徴とも言える表情豊かな編地や柄が...

あむかわアミーナ イラストシートでジャカード柄を編む 実践編vol.2

この記事は「あむかわアミーナで学ぶ編み機のこと」と「あむかわアミーナ きれいに編む方法を解説 実践編 vol1」の続きです。この二つの記事を読んでいただけるとより理解が進むと思います。編み機のこと、すこしずつご理解いただけていますか? やってみたい!と実際にお声掛けいただくことも増え、先月に行なった自由参加のワークショップも幅広い年代の方に楽しんでもらえてとても嬉しかったです。今後もできる限り、触れる・学べる機会をつくりたいなあと思う今日この頃。 さて、あむかわアミーナ徹底解説も3.回目。今回は最大の売りともいえるイラスト編み(ジャカード)を解説&実践していきます。イ...

あむかわアミーナ きれいに編む方法を解説 実践編 vol1

前回の「あみかわアミーナで学ぶ編み機のこと」ではあむかわアミーナの道具やパーツについて家庭用編み機と比較しながら解説していきました。今回は実際に稼動させてみて、より一層の理解を深めていきたいと思います。編めない理由を考察しながら実践編の基礎として、編みはじめ(作り目)と編み終わり(始末)の方法をたくさんご紹介していきます。編めない理由 編み機を動かして実践編に行く前に、「あむかわアミーナ」のレビューが何故悪いのか仮説を立てたいと思います。「あむかわアミーナ」は年齢制限や「かんたん!」とうたっているように、「編み機を知らない」「触ったことがない人」でも出来るように設計さ...

布草履が進化したルームシューズ「MERI」

古来イグサで作られてきた日本の伝統的な履物「草履」。北国ではおばあちゃんの知恵として素材を変えて「布ぞうり」として親しまれています。「MERI(メリ)」はそんな「布ぞうり」が元になり一から素材を編んで作り、さらに一つ一つ手作業で編み上げた「ニット製ルームシューズ」のブランドです。「MERI」は俗に言うプロダクトアウト型とは違うニット工場が始めた「ファクトリーブランド」。ニットの工場がいかにしてオリジナルブランド「MERI」を育て人々の心を捉えていったのか。履き慣れると普通のスリッパがではものたりなくなってしまうと言われる「MERI」独自のルームシューズが生まれる物語を追っていきます。...

あむかわアミーナで学ぶ編み機のこと

以前の記事「編み機の歴史とこれから」でも少し紹介した初めての手芸を楽しく学ぶおもちゃのひとつとして、昨年11月にタカラトミーから発売された「あむかわアミーナ」プラスチック製のおもちゃでありながら、本格的な編み機の構造になっています。 amazonのレビューなどは評価が著しく悪いですが、何故そうなっているのか。果たして本当に使いづらいのか。私たちプロの目線から家庭用の編み機との比較も交えつつ、「あむかわアミーナ」を分析していきたいと思います。後日、ニットテキスタイルアーティスト/家庭用編み機研究家の宮田明日鹿さんにも、客観的に検証するために記事を執筆いただいているので、楽しみにお待...

強撚糸の世界

手編みではあまり聞くことのない「強撚糸(きょうねんし)」ですが、「機械編み」や「織物」の世界ではよく使われます。編み立てをしてスワッチを作ってゲージを取ってから→サイズ通りぴったりと作るのが普通の作り方ですが、「強撚糸」は狙って作ることが難しく、半分偶発的にデザインをすることが出来るのが特徴です。「意図的なもの」と「偶発的なもの」両方を知ることで「ニットのデザイン」の幅が広がります。強撚糸ってなに? まず「撚糸」についてわからない方は過去記事→「撚糸について」を参照してから続きを読むと理解しやすくなります。強撚糸は糸に必要な撚り(ねじり)を、S方向もしくはZ方...

大切な人の形見のセーターの編み直しを巡る旅

ある時、千葉県在住のMさんから「ニットのお修理をして欲しい」とのお問い合わせが来ました。私たちニッティングバードは手編みから機械編みもやります、また糸からデザインをして製品を作ることも出来ます。しかし、ニットのプロであるとはいえ「お修理」とはなると話は別です。本業ではありませんが、ほとんどのお修理屋さんで断わられてニッティングバードにご依頼がきました。私たちがやらなければおそらくはこれは誰も出来ないだろうという理由と「ニットで世界をやさしく」というコンセプトを掲げている身として引き受けさせていただきました。ここからお修理の旅が始まります。...

家庭用編み機の歴史とこれから

今回の記事はニット、テキスタイルアーティスト/家庭用編み機研究家の宮田明日鹿さんと一緒に「編み機についてもっと知ってもらいたい、編み機を復活させたい」と話していたことから協力して記事を書いてもらい、最後に私たちニッティングバードが編集に携わりました。宮田さんは家庭用編み機を使い始めてはや5年。編み機の歴史や新しい変化、どんな過去があって今はどんな状況なのか、時代とともに変化する家庭用編み機の楽しみ方を研究家としての目線も含めご紹介して行きます。●家庭用編み機ってなに? みなさん家庭用編み機をご存知ですか?家庭用横編み機は略して「家庭機」と呼ばれています。 祖母や母親が使っていて...

ナイキテックニットウィンドランナー~横編ニットのスポーツウェア~

スポーツ製品に横編ニットの成形とリンキング今回は「Nike Tech Knit Windrunner-ナイキテックニットウィンドランナー」をご紹介します。「NIKE TECH KNIT-ナイキテックニット-」は新素材の糸を使用し、通気性と保温性を兼ね備えた、機能性とデザイン性を融合させた革新的な横編みニットの製品です。ナイキのデザイナーを筆頭に、糸の専門家、プログラマー、技術者が集結して新しい世代に向けたテクニカルなニットウエアの開発に力をいれています。ナイキテックニットは、14時間以上の動作においても保温性と通気性の両方を確保し、機能性だけでなく着用時の美しさ...

ニットスニーカーの進化 アディダス編

今回は「ニットスニーカーの進化 アディダス編」について話します。前回の「ニットスニーカーの進化 ナイキ編」を読むとさらに理解が深まります。addidas original Tubular Doom Primeknit Reflections Packaddidas original(アディダスオリジナル)のTubular Doom PK(チュブラードゥームPK)を紹介します。90年代のランニングテクノロジーとタイヤのチューブから着想を得て開発されたチュブラー。今年に入りアディダスはDoom(ドゥーム) 、Defiant(デファイアント)、X(エックス)、...