ニッティングバード

ニット専門のウェブマガジン

家庭用編み機の代名詞「スレッド編み」の魅力と編み方

家庭用編み機(以後、家庭機)は「編み込み」、「タック」、「すべり」、「レース」「スレッド」など様々な模様が出来ます。 その中でも「スレッド編み」は手編みでは再現しにくい編み方として、家庭機の代名詞的な編み方として愛されています。 今回は「スレッド編み」の編み方を細かく解説し、最大限に「スレッド編み」を生かす方法をお伝えします。 配色編み込みとスレッド編みの違い 配色編み込み模様は、2種類の糸を使い模様を作ります。 普段は表天竺の方の表側を使います。 裏側は糸渡りしています。 配色編み込み 表側 裏側 ...

パンチカードを使って編み込み模様を編む方法を学ぶ

家庭用編み機の良いところと言えば、手編みより遥かに速く編めます。 また付属の「パンチーカード」を使えば2種類の糸を使った編み込み模様(シングルジャカード)がより簡単に速く出来ます。 今回はパンチカードの使い方とセットの仕方を学び、編み込み模様の編み方を練習して行きましょう。 パンチカードってなに? パンチカードとは横24目を1模様とした、針が自動選針し様々な模様が編めるようになる家庭用編み機に使うカードです。 パンチカードを使い、様々なセッティングをすることで「編み込み」「タック」「すべり」「スレッド」「レース」など様々な編み方が編めるようになります。 ...

手編みで使うフェイクファーの毛糸はどのように作られている?

今回はフェイクファー糸がどのような「構造」になってどのような「素材」で作られているのかなど。 フェイクファーの魅力を知って手編みや手織りなど作品づくりの幅を広げるためにまとめました。 「リリアン」ってなに? 元は京都の職人が糸そのものをメリヤス編み(表天竺)したアメリカ製品をレーヨン繊維で再現したことが始まりです。 そのレーヨン繊維を編んだ糸を、「百合印」という名前の商標で販売し、海外では「リリーヤーン(Lily-Yarn)」の名前で呼ばれました。 「リリー・ヤーン」は時代とともに日本人が呼びやすいように「リリヤン」や「リリアン」と変わり呼ばれるようになりました。 ...

「丸編み」と「カットソー」

一般的に「ニット」と言われて想像するのは、セーターやカーディガンなどの比較的太い糸で編まれた製品を思い浮かべるのではないのでしょうか。 それらの製品は「横編み」と呼ばれていますが、実は私たちの生活にもっと身近に「ニット」はあります。 私たちが毎日着ているTシャツなどの下着類も実は「ニット」ですが、製品としては「ニット」ではなく別の呼び方をされています。 今回はニットの種類を学びながら、「横編み」と「丸編み」の違い、「カットソー」は何か学んで行きましょう。 ニットの種類  ニットには大きく分けて『横編み』『丸編み』『経編み』の三つの編み方があります。 詳しくは下記...

「KNITOLOGYが編み出す未来-デザイナー鬼久保綾子さんインタビュー」

 以前にも一度取材させていただいた、ニットプロダクトブランドKNITOLOGY(ニットロジー)。  女性の体を美しく見せるシルエットを追求したワークウエアとしてのニット製品を、工業用編み機の技術を駆使して編み立てていく、こだわりの製品作りをしています。以前の記事には、そんなKNITOLOGYの製品に関する取材をさせていただきました。(詳しくは「究極のワークコート KNITOLOGY(ニットロジー)」をご参照ください。)  この度ついに東京の自社内にドイツ製STOLL社の工業用編み機を導入したと伺い、デザイナーの鬼久保綾子さんに今後のブランドの展望なども含め、再びインタビューをさせていた...

家庭機で編むユニークなグラフィックニット、『編み物☆堀ノ内』さんインタビュー 

今回は狂い編みサンダーニットこと「編み物☆堀ノ内」として家庭用編み機でユーモア溢れる編み物作品を作っている、堀ノ内達也さんにお話を伺ってきました。  堀ノ内さんは桑沢デザイン研究所卒、グラフィックデザイナーを生業としながら、3〜4年前から編み物で作品を作り始めたそうです。松田聖子や王貞治など時代を象徴する人の顔などをモチーフにしたインパクトのあるセーターを中心に一点ものの編み物作品を製作しているだけでなく、昨今では岡村靖幸さんのツアーグッズのセーターをコラボレーションで作るなど活動の幅を広げています。   昔からファンの岡村靖幸さんの公式twitterで堀ノ内さんの作品と...

ニッティングマシーンをハック!!『グリッチニット』

編み物はいつまでもアナログなものではなく日々何かしらの進化しています。 もう廃盤になってしまった日本製のブラザー社やシルバー精工の編み機、は今でも海外では根強い人気でオークションサイト上では高値で取引されています。過去の記事「家庭用編み機の歴史とこれから」でも少し紹介しましたが、2010年に家庭用電子編み機がパソコンから編み機へ柄データを読み込ませる改造(ハック)がアメリカで行われ、Youtubeで改造した動画が公開され、エレクトロニックニッティングマシーン(家庭用電子編み機)の新しい可能性が出てきました。世界には多くの電子編み機が輸出された背景もあり、デジタルファブリケーションとし...

あむかわアミーナ 説明書に載っていない裏技編

この記事は「あむかわアミーナで学ぶ編み機のこと」と「あむかわアミーナ きれいに編む方法を解説 実践編vol1」「あむかわアミーナ イラストシートでジャカード柄を編む 実践編vol.2」の続きの記事です。この三つの記事を読んでいただけるとより理解が進むと思います。最後となる今回は「説明書に載っていない裏技編」として様々なマニアックで応用編の技を写真と動画で解説していきます。 あむかわアミーナの裏技?! 前回までの記事で、あむかわアミーナ、 そして編み機の一通りの使い方がわかってきたのではないでしょうか。いよいよラストとなる今回は、編み物の特徴とも言える表情豊かな編地や柄が...

あむかわアミーナ イラストシートでジャカード柄を編む 実践編vol.2

この記事は「あむかわアミーナで学ぶ編み機のこと」と「あむかわアミーナ きれいに編む方法を解説 実践編 vol1」の続きです。この二つの記事を読んでいただけるとより理解が進むと思います。 編み機のこと、すこしずつご理解いただけていますか? やってみたい!と実際にお声掛けいただくことも増え、先月に行なった自由参加のワークショップも幅広い年代の方に楽しんでもらえてとても嬉しかったです。今後もできる限り、触れる・学べる機会をつくりたいなあと思う今日この頃。 さて、あむかわアミーナ徹底解説も3.回目。今回は最大の売りともいえるイラスト編み(ジャカード)を解説&実践していきます。 イ...

あむかわアミーナ きれいに編む方法を解説 実践編 vol1

前回の「あみかわアミーナで学ぶ編み機のこと」ではあむかわアミーナの道具やパーツについて家庭用編み機と比較しながら解説していきました。今回は実際に稼動させてみて、より一層の理解を深めていきたいと思います。 編めない理由を考察しながら実践編の基礎として、編みはじめ(作り目)と編み終わり(始末)の方法をたくさんご紹介していきます。 編めない理由 編み機を動かして実践編に行く前に、「あむかわアミーナ」のレビューが何故悪いのか仮説を立てたいと思います。 「あむかわアミーナ」は年齢制限や「かんたん!」とうたっているように、「編み機を知らない」「触ったことがない人」でも出来るように設計さ...

布草履が進化したルームシューズ「MERI」

古来イグサで作られてきた日本の伝統的な履物「草履」。北国ではおばあちゃんの知恵として素材を変えて「布ぞうり」として親しまれています。「MERI(メリ)」はそんな「布ぞうり」が元になり一から素材を編んで作り、さらに一つ一つ手作業で編み上げた「ニット製ルームシューズ」のブランドです。 「MERI」は俗に言うプロダクトアウト型とは違うニット工場が始めた「ファクトリーブランド」。ニットの工場がいかにしてオリジナルブランド「MERI」を育て人々の心を捉えていったのか。履き慣れると普通のスリッパがではものたりなくなってしまうと言われる「MERI」独自のルームシューズが生まれる物語を追っていきます。...