ニッティングバード

ニット専門のウェブマガジン

家庭用卓上撚糸機ねじりっこ

株式会社ビエント様の家庭用卓上撚糸機「ねじりっこ」について話したいと思います。

まずはじめに、過去の記事の『撚糸』についてを読んでから、この記事を読んでいただけると理解しやすいと思います。
クラウン工業の「まきまき」は綛の糸を玉巻にしたり、複数の糸を引き揃えて玉にするだけの機械です。この「ねじりっこ」は家庭用で気軽に使える卓上タイプの撚糸機なので、手軽に糸の撚糸、追撚(撚糸したものをさらに撚糸すること)が楽しめます。
撚りがない糸、甘撚りの糸を強く撚ったり、複数の糸を撚って1本の糸にすることが出来ます。
また撚りの方向を変えることが出来ます(S撚り(右)、Z撚り(左))

本体



ねじりっこの使い方

「ねじりっこ」の使い方はとても簡単です。
まずはねじりっこの撚糸したい方向の供給ガイドの中央に糸を通して、トップローラーの下に通します。
Z撚り(左撚り)をかけたい場合は左の供給ガイドから、S撚りをかけたい場合は右の供給ガイドから糸を通します。

Z

Z撚り

s

S撚り

次にトップローラーの真上のガイドを通り
点

フライヤーの上から糸を通して(どちらのフライヤーでも可能です)ボビンに巻きつけ準備は完了です。
上

撚り数を変更【送り出しローラー】

撚り数を変えるには【送り出しローラー】と【撚り変えプーリー】の二か所を調節する方法があります。

大

27mmローラー

小

10mmローラー

送り出しローラーを六角レンチで外すと、10mmのローラーが出現します。

27mmローラーは弱めの撚りの時に使い、10mmローラーは強めの撚りの時に使います。

撚り数を変更【撚り変えプーリー】

上のプーリーと下のプーリーに直角にオレンジ色のゴムベルトがついています。
このベルトが右に行けばいくほど撚りが甘くなり、左に行くと撚りが強くなります。
撚り変えプーリーは五段階で調節が出来ます。
巻く
ビエント様の撚りの参考データー(糸長さは目安です)

①27mmローラー使用時
上プーリー  下プーリー 撚り数/1m ハンドルを回転させた時にできる糸の長さ
60mm  20mm   10回 30、0m  撚り 弱
50mm  30mm   20回 17、0m
40mm  40mm   40回 10、0m
30mm  50mm   80回  6、1m
20mm  60mm  150回  3、4m

②10mmローラー使用時
60mm  20mm   30回   11、3m
50mm  30mm   50回  6、3m
40mm  40mm   80回  3、8m
30mm  50mm  210回  2、6m
20mm  60mm  400回  1,3m  撚り 強

 

撚糸後の糸と、交編のみの編地の見え方の違い

 

 

右が撚糸した糸

右が撚糸した糸

右が撚糸した糸で左が撚糸する前の引き揃えた糸です。「まきまき」のような普通の糸巻き機で複数の糸を巻き取り玉にした場合、糸がただ横に並ぶだけで一本の糸にはなっていません。
しかし撚糸した場合、ここでは三本の糸がねじられ、一本の糸になっております。

撚糸前の後編しただけの編地・表天竺

撚糸前の編地・表天竺

 

撚糸後の編地・表天竺

撚糸後の編地・表天竺

撚糸前と撚糸後の編地は撚り回数により、見え方が異なります。
撚糸前の編地は三本の糸をただ交編して編んでいるだけなので、見え方がランダムになります。
撚糸後の編地は三本の糸が均等に撚ってあるので、規則正しい見え方になります。
二つの編地を比べると撚糸前の方が、風合いは柔らかいです。しかし、撚糸後の編地は1本の糸の質が上がっているので、堅牢度が高く、しっかりしています。
編む際にも、3本の糸が絡まったり、だまになる心配もないので撚糸前の糸に比べ格段に編みやすくなります。

*追燃する場合、強い撚糸をかけると、撚糸のバランスが悪くなり編んだ時に斜行する恐れがあります。また、強撚しすぎると、糸がねじれて真っ直ぐならなかったりするのでお気をつけ下さい。
27mmローラー使用して、上プーリー40mm、下プーリー40mm(撚り数0回/1m)以下で甘く追撚すれば、ほとんどの場合斜行しないと思います。

 


関連性の高い記事