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より太い糸が編める裏技!?家庭用編み機の編み方「針抜き」とは

「針抜き」とは、その名前のとおり家庭用編み機で編むときに一部の針抜いて(針をAの位置に戻す)糸を編まないで渡らせる(ミスさせる)編み方の一つです。

針抜きをして出来る糸渡りはデザインとして使えるだけでなく

「より太い糸を編みたい」「より緩く編みたい」という場合も使える手法ですので「針抜き」を覚えて機械編みの技を増やしましょう!

手編みでも針抜きはできる

「針抜き」は手編みでも編むことが出来ます。

掛け目をして編まない、もしくは目を落とすことで糸渡りを作ることが出来ます。

後者のほうが、針にループ(編み目)が固定されているので、より均一に仕上がるとおもいます。
前後の目が緩みやすいので、仕上げにアイロンで整えてあげてくださいね。

家庭用編み機で針抜きをする方法と2つの理由

家庭用編み機で針抜きをする理由としては
①針抜きをデザインとして使う。

針抜きは1目だと目立たないので2目以上空けて編むことをオススメします。写真は4目分が編まれないで糸が渡りこれがデザインポイントになります。これを「ミス柄」と言います。

②より太い糸を編める、またはより度目(ダイアル)を緩くできる。

針抜きを知るには編み機のピッチの関係を知ることでより原理が理解できると思います。

編み機は針と針が並ぶ間隔と針の太さで編める糸の太さが決まります。
針が太くなり、感覚が広がれば広がるほど太い糸を編むことが出来、一般的な細機は4.5ピッチ、太機は9ピッチで並んでいます。

針の中心から次の針の中心までの距離が「9mm」だとしたら9ピッチの編み機です。9cmの中に11本針が針が並びます。

写真のように1目ずつ針抜きを間をすることで針と針の間隔が広がりピッチが倍になります。
(実際の倍のピッチの編み機は針の太さも変わるので全く同じ条件ではありませんので、太い糸で編む場合は注意が必要です)

1目針抜きの場合1目分針が渡るのではなく渡りが他のループに分散されより緩く編むことが出来ます。

編み地の荒さ(度目)を比べてみた

表天竺 22段14目(10c×10タテ/ヨコ)

針抜き 16段12目(10c×10タテ/ヨコ)

同じ幅(針抜きの場合30目の間の目を抜いているので15目になっています)同じ段数編んでもこれだけ違います。




目落とし 10段8目(10c×10タテ/ヨコ)

針抜き  16段12目(10c×10タテ/ヨコ)

最初から針を抜いて編む方法でなく天竺で編んでから目を落として針抜きと同じにしてあげると、解かれた表天竺の長さが他のループに分散されるのでより緩い編み地を作ることが出来ます。




このように1目針抜きにすることで、ピッチが変わり、より緩くより太い糸も編むことが可能になり,
さらには後から目を落とす方法をするとさらに緩く編むという裏技が使えます。
 

ニッティングバードのオリジナ毛糸「そっと」も針抜きで編めてしまう!

この「1目針抜き」をすることによってより太い糸や毛足の太い糸を編むことが出来ます。

ニッティングバードのエコファー糸「そっと」は手編み糸として使う人の方が多いと思いますが。太機(9ピッチ)の家庭用編み機でも編むことが出来ます。

針抜きをしないでダイヤル10(一番緩く)にして編むことが出来ますが、きつく編むと毛足が内側に入りすぎてファーそのもの良さが生かせれません。

針抜きでダイヤル10にすると丁度良い風合いに仕上がります。あまり太すぎる糸は針に負担がかかり折れてしまうので気をつけてください。

編み目が見づらいファーなどの糸は家庭機で編んだ方が編みやすいかもしれないですね。




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