ニッティングバード

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ブラザー家庭用編み機のニットリーダーの使い方を徹底解説

一部の家庭用編み機に付いていたり、別付して使用できる機能「ニットリーダー」を知っていますか?

簡単に言うと「実物代の製図を見ながら編むとこができる」とても便利な機能です。

単純にまっすぐ編むだけなら、段数計だけを見れば事足りますが。

目を増やしたり減らしたり手元にある製図を見ながらだと、どこまで編んだかわからなくなってしまってミスをしてしまう人もいるのでは。

ニットリーダーを使いながら編むことで、どこを編んでいるか一目瞭然で複雑な編み方になればなるほど、今どこを編んでいるのか安心しながら編むことができます。

今回はブラザー社製の外付けのニットリーダー「KL-117」とニットリーダー内蔵型の「パリエ7(KH-871)」を比べながら説明していきます。
基本的な機能は同じですが、微妙に操作が違ったり、横幅の最大の長さも違うので順を追って説明していきます。

ニットリーダー「KL-117」について

ニットリーダー「KL-117」別売りとして販売していたと共に、パリエシリーズのKH811〜851に一緒に付属していました。

「KL-117」は汎用性の高い機械でニットリーダーが内蔵されていない、パリエシリーズの機種(KH-810、820、830、850、880、890、KH-892、894)、トピカルシリーズ(KH-910、920、930、940、965、970、)、パンチナイン(KH-260)、トピカルナインKH-(270)にもつけることができます。

また、付属品の「パリエ用取付金具」を付けることでデリカ(KH-120)、ナイン(KH-210、220)、ニューナイン(KH-230)に、「るーぱる用ニットリーダー取付金具」を付けることで、るーぱるシリーズ(KX-350、KH-341、355、360、365、370、375、376、380、390、395)にも装着することが出来ます。

ゲージ出しについて

ニットリーダーを使って作品をなるべく誤差がなく希望のサイズに仕上げるためには、作品を編む糸で試し編みをして編み目の大きさを知る必要があります。

細機(4.5ピッチ)は「40目60段」で、太機(4.5ピッチ)は「20目30段」を測りその長さを編みゲージとします。(7ピッチに関しては特殊なのでまた別の機会に)

一般的な縦10cm×横10cmが何目何段になっているか表すゲージとは違うのでご注意ください。

写真は細機(4.5ピッチ)で編んでいるためゲージを取る「40目60段」より大きめに編んで測っています。始まる前の2段、終わった後の2段を別糸で編んで、30段編み終わった後に、また中心から左右21目ずつに別糸で印をつけといてあげると後々40目60段がどのくらいの長さなのか測りやすくなります。

また、誤差を少なくするために試し編みした編み地は本番で編む作品と同じ状態にする必要があるので、縮絨•ソーピングが必要なものは必ず後処理してから計測してください。

後処理が必要がない編み地は、編んだ後に横に伸びているので、縦方向に軽くひっぱたり、叩いてあげることで編み地が安定します。最後にスチームアイロンをしっかりあててあげることも大切です。

製図の写し方

製図に写すためのbrotherペン(水性ペン)はもうすでに販売が終了しています。

brotherペンはシートに書くための特殊な水性ペンで、しっかりシートに描けると同時に水をつけて拭くとちゃんと取れるように絶妙な調整がされています。

過去にブラザー社で編み機を販売していた技術者さんお墨付きの、ぺんてるの「世界中で愛されているベストセラーサインペン」はbrotherペンにかなり近いのでおすすめです。

内蔵型のシートに書く場合は、外付型に比べ横幅が狭いため、半身で作図を写します。袖のような幅が狭いものには、全体を描けるので問題ありませんが、前身頃は右基準線、後身頃は左基準線を中心に半身を描いて使用してください。

外付型のシートは横幅があるのでシートの中心線をパターンの中心線に合わせて写してください。

また、編み始め線を一番下に合わせるのではなく、シートのメモリ5センチに合わせます。一番下に合わせると、シートと溝板の噛み合わせがうまく回らない時があるので安定して回っている5センチから始めます。

編みゲージのセット方法

ゲージ出しに編んだスワッチの60段の長さを測ってセッティングします。60段が13.5cmでしたら
外付けタイプのニットリーダーはクラッチを押しながらゲージツマミAを目盛り13に、ゲージツマミBを目盛り5に合わせてクラッチを離します。

内蔵タイプは一度押し下げてから、ゲージツマミを動かして最後に手前に引くとロックが外れます。

*段数の長さが6.0cm未満の場合

イレギュラーなケースとして、編みゲージを測った時に段数(60段)の長さが6.0cm未満の場合は、「長さを2倍」にして、2段(キャリッジを往復動かす)
ごとに1段シートが送られる設定に変更します。デリカ(KH-120型)などより細かいピッチで目をつめ編んだ場合6.0cm で編み地があがる可能性が出ます。

「長さを2倍」に設定
4.6cmの場合→2倍の9.2cmに、
5.6cmの場合→2倍の11.2cmにゲージツマミを合わせます。

外付けタイプのニットリーダーは連結ピンを右にセットすることで、

内蔵タイプは、キャリッジの右側にリーダーレバーを2段で1回送り用に切り替えます。

左側のレバーは押し下げておき、右側色のレバーはぱちっとなるまで引き下げてください。

これをすることによって、左から右に操作した時だけ1段送られます。

編み目スケールのセット方法

編み目スケール早見表を見てスケールナンバーを選びます。

内蔵タイプと外付けタイプでは規格が微妙に違うのでご注意ください。

目数40目の長さが132ー135mmでしたら「14の緑」のスケールを選びます。(外付けタイプの早見表参照)

外付けタイプはシートの中心線とスケールの中心線を合わせて設置します。

目数40目の長さが150〜155mmでしたら「16のオレンジ」のスケールを選びます。(内蔵タイプの早見表参照)

内蔵タイプはシートの長さが半分なので、袖のような幅が狭いパターンには中心基準のスケールを、

幅が大きいパータンなどは半身で考え、前身頃は左基準、後身頃は右基準のスケールを合わせて設置します。

さあ編んでみよう

送りダイヤルを手前側に回して、シート製図の編み始めの線を編み目スケールの上端に合わせます。

編み目スケールの目盛は、ミゾ板に対応しています。
また、目盛の数字は、ミゾいたの編み針番号を表しています。

上の図のような場合赤線の部分が10の編針の領域を表しています。

シートの製図線が編み目スケール目盛のプラス側に越えたら増し目、マイナス側に越えたら減らし目をします。

製図線が写真内にある場合は編み目を増やしたり、減らしたりせずそのまま編み続けます。

ニットリーダーは必ずしも必要な道具ではありませんが、スピードが上がったり精度があがるのはとても助かりますね。

編み機には様々な付属品や、別売りの拡張アイテムがありひとつ付け加えるだけで新しい扉が開いたようにまた違った面白さを発見できます。

ニッティングバードは編み機の本体のみならず、ゴム編み機、カラーチェンジャー、アーガイルキャリッジなどの製品も今後紹介していきます。


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