*この毛糸は残念ながら廃盤になりました。長らくご愛用していただいた方ありがとうございました。
Knittingbirdでオリジナルの糸を作りました。
ニットのOEM・ODMをメインとするKnittingbirdですが、ニットに関することならなんでも首を突っ込みたいという思いと、いつか糸も作りたいなという思いが形になりました。
きっかけは、お取引先様に特殊な機械を見せていただくところから始まりました。
そこには特殊なリリアン編機があり、通常は炭素繊維を編んで自動車の工業用部品の一部や医療用に使う心臓のバイパスに使うための部品を作っていました。
そんなリリアン編機を使いニット用の糸として今回は作らせていただきました。
原毛から撚糸して糸を作るのではなく、工業用の糸を加工して作っています。
どうせ作るなら市場に出ていない糸を作りたいと思いながら一本の糸をデザインしました。
手芸の可能性、クリエーションの幅、一本の糸の完成度を考えながら作り、繊細でハイクオリティーの四種類の糸が出来上がりましたので、手芸業界やリボン・テープ業界に震撼が走ったら幸いです。
グラデーション糸シリーズ
①ダブルリリアンモヘア糸
同混率の単色のモヘア糸を、ランダムグラデーションの糸を使った糸です。
糸の幅は12mmと太いですので、極太の編針や指編みで使って頂けると糸の風合いを殺さないでふわっとした編地に仕上がります。
この糸はとても手芸性が高く、糸一本の魅力と完成度が高いです。
糸を手に取るとまるでおもちゃに触っているようで、適当に結んだり、編んだり、組んだりするだけでアクセサリーが出来てしまいます。
童心に戻れるような糸、想像力が膨らむような糸に仕上げました。
適正棒針 15~25mm 指編み
混率
スーパーキッドモヘア 37%
ウォッシャブルウール 23%
ナイロン 40%
②経編リリアンモヘア糸
リリアン編をしながら経編みが出来るという機械で作りました。経編みなのでニット特有のループの形が通常とは違い、それが見た目にも、風合いにも影響を与えてます。
普通のリリアンより中心に空気が入っていて、とても軽く仕上がります。
またリリアン特有の切ったらほつれるというデメリットがない糸です。
①と全く同じ糸を使っていますが、四本のグラデーション糸と四本の単色のモヘアを同時に編んでいるのでとても変わった配色の見え方になっています。
適正棒針 10~15mm
混率
スーパーキッドモヘア 37%
ウォッシャブルウール 23%
ナイロン 40%
ラメ糸×モヘアシリーズ
③ラメ糸モヘアハーフ&ハーフ
和紙を撚糸して金属のような質感の糸と獣毛系の糸を混ぜて、ハイブリッドでキメラな糸を作りたいという発想から作りました。
ラメ糸とモヘア糸が半分、半分の縦のボーダーになっています。
この糸はモヘアを半分入れることでラメ糸の硬さを軽減してとても編みやすい糸になりました。
少し硬めなので衣服ではなく、鞄の一部や、副資材として使われることをお勧めします。
弊社ではクラッチバックとアクセサリーを作る予定です。
限りなく金属に見えますが金属ではないので、金属アレルギーの方も付けれるアクセサリーにも使って頂けます。
適正棒針 7~10mm
混率
ナイロン 25%
スーパーキッドモヘア 20%
レーヨン 20%
アクリル 20%
ウォッシャブルウール 10%
指定外繊維(和紙) 6%
④ラメ糸×モヘアダブルリリアン
③と同じ糸を使い内側にラメ糸のリリアンの外側にモヘアをリリアンでカバーリングしました。
獣毛繊維のモヘアの隙間から金属のように見えるアンティークゴールドのラメ糸がのぞく、世にも珍しい風合いの編地に仕上がりました。
この二つの素材の組み合わせは、経年変化も考えて組み合わせており、モヘアは摩擦でもっとモコモコになり、ラメ糸は和紙を撚糸しているので、使えば使うほどはがれて行くので独特のアンティーク加工に見えます。
③と④どちらの糸も、糸として単純に手首に巻いただけで、シルバーアクセサリーを巻いているような高級さを持ちながら、同時にとても軽いように見えます。
どちらもアンティークゴールドのラメ糸×ホワイトのモヘアですが、第二弾の展開としてシルバー×ブラックのモヘアなどの組み合わせも考えております。
適正棒針 8~10mm
混率
レーヨン 45%
ナイロン 20%
指定外繊維(和紙) 14%
スーパーキッドモヘア 9%
アクリル 8%
ウォッシャブルウール 4%
糸代+加工賃を考えるとかなり高くなってしまいそうです。
なるべく世の中に出したいと思っていますので、先駆けて弊社オンラインストアや一部の手芸屋さんで販売を予定しております。
一般販売は一月~を予定しております。
まだ名前が決まっていないので糸の名前をゆるっと募集しようと思います。ツイッターアカウント@knittingbird_osまで①~④番の糸の番号と名前を書いてリプライ下さい。
海外にも売りたいと思っていますのでそのあたりを考慮してお願いします。名付けて頂いた方には糸をプレゼントする予定です。
Knittingbird 田沼