家庭用編み機を設置して使用するにあたり、「テーブル」選びも大切です。
ほとんどのお家にあるテーブルで設置は出来ますが、使用していると編みづらかったり問題がでてきたりします。
家庭用編み機をより使いやすく、問題が起きづらい環境にするために「テーブルと糸の設置」の関係性を考えていきましょう。
家庭用編み機を正しく設置できるテーブルについて。
家庭用編み機を設置するテーブルは最低限下記の条件に当てはまります。
1.設置する面が直角
テーブルの端が丸かったりするとちゃんと設置できないので直角のテーブルをご用意ください。
2.取り付け金具が付けれる
テーブル厚みは約34mm以下で、取り付け金具がつける位置(幅45cm〜65cm、奥行き5cm程度)にテーブルの足がないものを。下の写真は、金具を取り付け位置にテーブルの脚がぶつかっているのでこのようなタイプでは設置することができません。
編み機の全長(横幅)より短くても大丈夫ですが、テーブルの中心に置いて、「最低限取り付け装置が付けれる幅」が必要です。設置の幅は編み機の大きさにもよりますが、45cm〜65cm以上あると安心です。
3.傷がついても問題ない。
取り付け金具2箇所に編み機そのものの重さと、動かした時の力が働きます。
その場所にはどうしても傷がつきやすいので、お気に入りのテーブルなどでは使用を控えましょう。
より使いやすい環境を求めて。
上の写真の2つのテーブルはブラザー工業が公式に販売していた編み機を使用するためのテーブルです。
家庭用という意味ではどちらもとても使いやすく、畳めて(ポーダブル)閉まっておける優れものです。
しかしながら本格的にやるためにはいくつか弱点がありました。
座って編むタイプのテーブル
高さがないテーブルは。ちょこんと座たり、足を伸ばしてコタツスタイルでも出来るちょっと変わったタイプのテーブルです。
高さがないと、編み地が下がって地面に着くのが早いので、重りを頻繁に変える必要があります。また、地面に座りながら編み機を使うのは、結構難しく、糸や編み地が体に当たる可能性があがるので余計な心配が付き物です。
奥行きが長いテーブル
奥行きが長いテーブルはあまりお勧めできません。
毛糸を糸取装置にセットするとき、糸案内の真下にセットする必要があります。糸量がすくない小さなコーンや、一つだけ使うのでしたらたいして問題がありませんが。
毛糸の量が多い場合や、複数のコーン巻きの毛糸を使用する場合いくつかの問題が出てきます。
そんな時は、足元に置いて、「糸案内」⇄「毛糸」の距離を広げてあげる必要があります。この距離をつくることで様々な問題が解決できます。
奥行きがあるテーブルの場合は、足元に毛糸を置いたとしても、テーブルに当たって余計な摩擦やテンションがかかるので気をつけましょう。
どのようなテーブルが最適なのか?
家庭用編み機を設置するにあたって一番良い環境にするためには
テーブルの①奥行き ②高さ ③安定性を気にしましょう。
①奥行き
テーブルの奥行きは編み機そのものだけを置く長さがあれば十分です。(20〜30cm程度)
テーブルと同じ高さに糸を設置する必要がなく、足元に設置しましょう。
②高さ
椅子に座れる高さがあることで、自分の体が糸やテーブルに当たる不安もなく、糸設置をしたときに、「糸と糸案内の距離」が出来て問題なく毛糸が送り出されます。
③安定性(重さ)
編み機の針の太さにたいして、糸の太さが太かったり、毛足が長かったりすると、針に引っかかりやすくなりキャリッジが重くなり、テーブルそのものが動いてしまうことがあります。普通の太さの糸を編んでいるは問題ないですが、ひっかかりやすい編み方、ひっかかりやす毛糸というのは実際に存在します。
ここで使用しているテーブルの脚は細いですが、テーブル上部以外はすべて鉄製なので「重さ」があり、ブラザー製のテーブルに比べて安定しています。また重さだけだなく脚も太さなどの安定性があるテーブルを選びを心がけましょう。
今後「家庭用編み機」とともにテーブル購入を検討している人がいたら以上のことを気にしてそろえると、家庭用編み機を使う環境がよくなると思います。
なかなか「編み機専用」や適したテーブルは見つかりづらいです。
ニッティングバードが実際につかっている写真の白いテーブルは(脚が黒)、リサイクルショップでたまたま手に入れた塾などで使われている学習机です。
奥行き、高さ、安定性(重さ)ともに素晴らしく、中古で3000円ほどで手に入れた掘り出し物でした!