ニッティングバードロゴ画像

ニットの未来を編む

皆さんこんにちは、ニッティングバードの田沼です。

「いやぁ、ニットって本当に素晴しいものですね。」

今日はニッティングバードのこれまでの活動と、これからの活動、そして「ニットの未来を編む」について話したいと思います。

これまでのニッティングバードの活動

ニッティングバードはニットの事を様々な人に知っていただきたいとニット専門のウェブマガジンとして2011年にスタートしました。

きっかけは、ニットの専門的な内容の事やニット業界にある問題を発信し、問題解決の一助になればという思いがありました。

ウェブマガジンではニット業界を盛り上げ、ニットの需要と供給を増やし、ニットに関することを情報化して後世に残すために、ニットの技術、業界ニュース、糸商、手編みから機械編み、手横、家庭機、工業機などニットの情報を紹介しています。

現在では、ウェブマガジンを主軸にブランドのための横編ニットの外注(OEM・ODM)や、オリジナル製品の製造、手編み糸の開発、販売、手編み教室や家庭用編み機のワークショップなどニットの製造に関するあらゆる事に関わっています。

また、現存の手芸業界にないオリジナル糸として医療用や自動車部品を作るための編み機で手芸用毛糸「toyful-トイフル-」の開発と販売もしてきました。
恐縮ながら手芸雑誌に取材していただいたり、「すてきにハンドメイド」に出演させていただきました。神戸ファッション美術館では春季服飾文化セミナーとして「日本製ニットの未来と可能性」についての講義と産地バスツアー〜泉州•ウール編〜を企画しました。

仕事を通じて多くの人が思う「ニット」=「編み物」というイメージだけでなく、幅広い意味として「ニットとは何か」を提示し続けてきました。

これからのニッティングバード

これからのニッティングバードは教育と手芸とウェブマガジンの更新を主に活動をしていきます。

昨年より、京都精華大学のポピュラーカルチャー学部ファッションコースの非常勤講師として務めています。僕自身もまだまだ勉強する身で、教える事で学ぶ事が沢山多いの毎日ですが、少しでもニットに興味を持ってそれを仕事にしたいと思える学生が生まれたらと思っています。

また、proefのニットラボとしてオリジナル糸から製品の開発に力を入れて行きます。ここから、ワークショップや初心者でも作れる簡略化されたキットを通じてニットの楽しさを伝え、ニットを趣味や仕事にする人が生まれるきっかけを作って行きたいと思っています。

ウェブマガジンではより一層記事の質と更新回数の向上、ニットの知識や技術のアーカイブ化、ここでしか作れないものを作っている工場や手芸店の記事などを重点的にお伝え出来たらと思っています。

ニットの未来を編む

今までもこれからも「ニット業界を盛り上げる」というのは、ニッティングバードが立ち上がった当初から変わりません。テクノロジーが進んで、アナログなモノが淘汰される世の中になり、ニットはどうなってしまうのでしょうか。

「編み物をする楽しさ、ニット製品を身につける楽しさの距離をより近づける事」を伝え続ける事で、自分のため、誰か大切な人のために編んでプレゼントしたり、一家団欒の風景の中に手編みでコミュニケーションを取る未来を描けたらなと思っております。

ニットを学ぶためにイギリスに留学してた時には「ニットが国に文化として根付いている」と肌で感じていました。

日本でも「ニット」の文化的価値や認知度が向上するように、ニットに関する仕事(編む事)でニット業界の未来を構築して行きたいと思っています。

ニッティングバードは未来のニットを編み続けます。