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手編みの種類と道具について

手編みの種類と道具について

‘手編み’と一口に言っても、実はさまざまな種類があります。
今回は、メジャーな手編みの手法からちょっぴりマイナーなものまで、手編みの種類について、使用する道具や特徴などをご紹介します。

棒針編み

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使用する道具:棒針
先端がゆるやかに尖った棒状の編み針を2本使用します。編み棒ともいいます。
素材は竹、プラスチック、軽金属などがあります。滑りが良く 静電気も起こりにくい竹製がおすすめです。
針の太さは号数で表し、日本の規格では数字が大きいほど太くなっています。糸の太さや仕上げたい風合いによって使用する棒針の号数を選びます。
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棒針で編んだ編地は、いわゆる‘ニット’と言われて思い浮かぶような セーターやカーディガン、マフラーなどの製品の編み組織のような仕上がりになります。
表目と裏目を基に 1段ずつ往復しながら編み進めていきます。テクニックも豊富にあり、さまざまな柄や表情をつくりだすことができます。
編み方にもよっても変わりますが、他の手編みの手法に比べると 編み目が細かい、伸縮性が高い、薄い編地に仕上がる、肌触りが良い、といった点が特徴です。

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また、2本の短い棒針をナイロンコードで繋いだ輪針も棒針の仲間です。
輪に編みたいとき(輪編み)はこの輪針を使うか、玉のついていない棒針を4本または5本使用して筒状に編んでいきます。

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かぎ針編み(レース編み)

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使用する道具:かぎ針(レース針)
かぎ針編みは英語でクロッシェ(crochet)といいます。
糸を引っ掛けるために先端が鉤(かぎ)状・フックになった編み針のことで、筆記用具くらいの短さになっています。
毛糸用とレース糸用の2種類があり、素材は軽金属性、角製、つげ製、竹製、プラスチック製などがあります。
毛糸用の針は棒針と同様に 号数が大きくなるほどに針は太くなります。反対に、レース糸用の針は号数が大きくなるほど針が細くなっており、レース針ともいわれます。
メーカーによってグリップ付きなど デザインも豊富で、棒針に比べてカラフルなものが多いです。使い心地も含めて、お気に入りを見つけてみてくださいね。
現在は見かけることがなくなりましたが。レース針には片側に糸切りがついたものも存在しています。
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かぎ針を1本 使って編み進めていきます。
鎖編み、細編み、長編み などの基礎的な編み方があり、これらを組み合わせて様々な模様をつくることができます。
大まかな手法は3点あり、棒針のように往復に編み進める手法と、モチーフ編みという 丸や四角、花のような形の中心から編み進める手法、エジングという縁取りを編む手法に分けられます。
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棒針編みに比べると全体的に伸縮性が少なく、厚みのある編地に仕上がるのが特徴です。
ぎゅっと固く編むこともできますし、レースのように繊細な透かし柄にも適しています。
目を落とす心配もありません。 立体的に編むことも容易なので デザインの自由度が高く、初心者の方は棒針編みよりも 親しみやすいイメージを持っている方も多いのではないでしょうか。
あみぐるみや小物、雑貨などに広く使用されています。

アフガン編み

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使用する道具:アフガン針
棒針の片側にフックがついた形になっています。フックが両側についたダブルフックアフガン針もあります。
号数は軸の太さで決まり、棒針と同じ号数表記となっています。
アフガン針の外見からも想像ができるように、棒針編みとかぎ針編みを組み合わせた手法になっています。

棒針編みと同様に往復に編み進めていきますが、かぎ針編みのように目を拾っていく往路と その目を1目ずつ引き抜きながら戻る復路とを合わせて1段となっています。
編地は厚く、伸縮性は少ないです。編み物でありながら織物のような表情を楽しむことができます。

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指編み、腕編み

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使用する道具:自身の指 または 腕
指や腕を道具に見立てて 棒編み、かぎ針編み、アフガン編みをおこないます。
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ジャンボ針よりも大きな針(指・腕)になるので、かなり太い糸を使ってざくざく編むことができ、短時間で仕上げることができます。
自分の体を使うので 編む感覚が掴みやすく、道具を用意する必要もないため 初心者にも特におすすめの編み方です。
休憩するときは 目を落とさないように、指(または腕)の代わりになるものに目を通してくださいね。

ヘアピンレース編み

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使用する道具:ヘアピン編み器、かぎ針
かぎ針編みの応用ともいえる手法です。U字形のヘアピン状の器具に糸をかけながら かぎ針で編んでテープ状のレースをつくります。
ヘアピンを用いて編まれたことが始まりなので、このような名前になっています。

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何本かを平行に並べたり、円形にまとめてつなぎ合わせることで複雑なレース模様を生み出します。
編まれた部分よりも糸が渡っている部分が多くレーシーなので 面積のわりに軽く仕上がります。春夏の糸やモヘアの糸を使用するのがおすすめです。

気になるものはありましたか?
道具が必要なものから 糸さえあればすぐに実践できるものまで、幅広い‘手編み’の世界。
ぜひとも手編みに挑戦してみてくださいね。

その他にもよりマニアックな「魔法の1本針」と「メイビ針」という道具も別記事でご紹介していますのでチェックしてみてください。

→●棒針・かぎ針・アフガン針の機能が一つに 魔法の1本針
→●伸縮式両かぎアフガン「メイビ針」●


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