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伸縮式両かぎアフガン「メイビ針」

●メイビ針とは?●

「メイビ針」は堀江明美さんが考案した、左右の針が異なる大きさの伸縮式両かぎ(ダブルフック)アフガン針です。
メイビ針で編むことを「メイビ編み」と呼び、棒編み・カギ針編み・アフガン編みに含まれない新しい編み方の一つとして提案されています。「メイビ針」は実用新案を取得した針の一つとして注目されています。

●メイビ針の特徴●

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写真上がメイビ針で下が両かぎアフガン針です。
メイビ針は両フックアフガンと同じで棒針とかぎ針を合体させたような独特な針に、両端にフックを備えていますので1本の針で輪編みをすることも出来ます。
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普通の両かぎアフガン針とは違い、左右の針の大きさが違うのが最大の特徴です。
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また、伸縮式なので閉じた状態から伸縮することで30c~46.5cまで伸び縮みします。
伸ばすことで幅の広い編み地を作ることも可能です。
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●メイビ針の基本的な使い方●

メイビ針の使い方は両フックアフガン針と同じです。
往き目と戻り目(追い目)で1往復分で1段として編みます。

毎段表プレーン編み
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①まず鎖編みで作り目を作ります。
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②裏山に手前から針を入れて糸を引き抜いて拾い目作ります。(表拾い)
往き目で使用する(針の大きい方で編む)糸を地糸と言います。
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③拾い目が終わったら往き目が終了です。目を反対側に移動させ、編地をひっくり返し裏側を見ながら細い方のフックを使っていきます。
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④引き糸を針先にかけて、最初の1目を引き抜き編みします。戻り目(追い目)で使用する(針の細い方で編む糸を引き糸)糸を引き糸と言います。

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⑤2目ずつ引き抜き編みをしていきます。
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⑥1段が編めたら、2段目は地糸に持ち替え、②で作った目を拾って表プレーン編みをしていきます。
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⑦往き目と戻り目(追い目)を繰り返して編み進め、最後は引き抜き編みをして完成です。
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●メイビ針とメイビ編みの可能性●
メイビ針はアフガン針特有の伸縮性が少なく、経糸と横糸が合わさった織物のようなしっかりとした編み地を作ることが出来ると同時に、普通の両フックアフガンと違い、より太い糸と細い糸のコントラストのある編み地を編むことが出来ます。
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右が両かぎアフガンで編んだ編地 左がメイビ針で編んだ編み地

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メイビ針を使うことで、アフガン編みより伸縮性が少なく、2本の糸を生かし「織物のような見た目の編み地」をより忠実に再現ができるので楽しみや組み合わせも無限大になっています。

たまには棒針やかぎ針にだけでなく、アフガン針や両フックアフガン、メイビ針に挑戦してみてはどうでしょうか?

メイビ針が気になった人は
「手編みの種類と道具について」「棒針・かぎ針・アフガン針の機能が一つに 魔法の1本針」の記事も他の編み針について書いてますので是非一読を。