「針立て」について話したいと思います。
針立てとは、機械編み(工業機、手横、家庭機)における「編むために必要な針の配置」のことで、前後ベットで形成される機械編みにはこの針立てによって様々な編み地が編む事ができます。
天竺を1段、4目編む針立ては下記の通りです。
針立ては、前後それぞれのベットで構成されいて、針と針の間をピッチと言います。一目ごとに前か後ろの針で編む(あるいは編まない)ことができます。
1×1リブの針立て
一番ベーシックなリブの種類で、1目ずつ表目、裏目を編む。裾に多く使われる編み地。
2×2リブの針立て
表目、裏目ともに2目ずつのリブ。1×1リブより伸縮性が乏しい編地なっています。
2×1リブの針立て
2×2リブと同じく表目、裏目ともに2目ずつのリブですが、前もしくは後ろベットを左右どちらかに振り、半ピッチ(ハーフピッチ、0.5ピッチ)ずらしているので2×1リブのほうが目数が多く、編み地も伸縮しやすい。実際には2×2リブより詰まっている編地なのだが、見分けるのが難しい編地です。
総針
1×1リブと同じように表目、裏目ともに1目ずつのリブだが半ピッチずれているので1×1より目が詰まり安定した編み地に出来上がります。前立てや、袖ぐりテープなの付属に使われることが多いです。
3×3リブ(ワイドリブ)
2×2リブより表目、裏目の数が多いリブ。3×3 以上のリブをワイドリブと言います。表と裏の数が増えるほど伸縮性が乏しくなり、天竺に近い編地にまります。
このように機械編でのニットは針立てによって様々な編地を作る事ができます。
編地の見た目では、2×1リブと2×2リブは手編みでいう「2目ゴム編み」と同じですが。
2×1リブはピッチが狭いので2目ゴム編の見た目でさらに目が詰まった編み地が出来ます。
半ピッチずれている2×1リブや総針は手編みでは再現不可能な編地となっています。針立てを覚えることで、編み出しの針がどのような配置になっているのか、またピッチの関係によリブの種類を途中で変える事でり穴があいてしまう編地が出て来ることが理解できるでしょう。
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