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家庭用編み機・ゴム編み機の名称とセッティングを解説


この記事は「家庭用編み機の各部名称とセッティング詳しく解説!」の続きです。

最初にこちらの記事を読むとより理解ができると思います。

今回は片側だけ(表側)編める普通の編み機とは違い、ゴム編み機をセットしゴム編みが編めるまでのセッティングをしてきます。

家庭用編み機はセッティングが命です。ちょっと間違っただけで「うまく編めない」というのは機械の調子が悪いのではなくセッティングが悪いということが多々あります。

ゴム編み機のセッティングをしっかりマスターして編む方法のレパートリーを増やしましょう。

本機 PUNCH9(KH-260)太機
ゴム編み機KR-260を使用しています。(以前間違えでKR-890という表記になっていましたがKR-890はパンチ(太機)シリーズではなくパリエ(細機)で使用します)

本機→普通の編み機。この編み機単独でも編める(奥側にある)
ゴム機→後からつける編み機(手前側にある)ゴム編み機だけでは編めない。

ゴム編み機の各部名称

キャッリジの大きさや形も微妙に違います。

また、編み地押えはシングルのものと連結させるものでは形が大きく変わってきます。

キャリッジ各部名称

連結ピン
本機のキャリッジと連結アームを繋ぐためのピン。

編み目ダイヤル
編目のゆるさやきつさを調整出来ます。

カムレバー
Ⅰ 普通はこの位置に合わせます。
Ⅱ 並太の毛糸を使用した場合の、1目ゴム編みと袋止めをするときに使います。

引き返しレバー
引き返しをするためのレバーです。編む模様によって、ゴム編みと引き返し編みに切り替えます。
キャリッジを左に方向に編むとき、右に方向に編むとき左右別々のレバーがあります。

カムツマミM
編む模様によって、ゴム編み・あぜ編みと袋編みに切り替えます。

カムツマミL
飛騨ライ飛騨ライ編む模様によって、あぜ編み・袋編みとゴム編みに切り替えます。

カムツマミR
編む模様によって、あぜ編み・袋編みとゴム編みに切り替えます。

本体各部名称

①取り付け金具をセットする


左:ゴム編み機用「取り付け金具」 右:普通の「取り付け金具」 

本体とテーブルを固定するための取り付け金具ですが、普通の取り付け金具を外し、ゴム編み機をセットするための「取り付け金具」を2箇所セットします。

取り付け金具は本体底面についてる取り付け板のミゾに差し込み、取り付け金具のネジを締めることで固定できます。

写真では分かりやすいように本体を裏返しにしてつけていますが、斜めに傾けながらつけても問題ありません。


2箇所つけましたら、今度は取り付け金具とテーブルを固定します。編み機が動かないようにしっかりと固定しましょう。

取り付け板を本機に固定します。

②R取付板を本機につける

R取付板と呼ばれるゴム編み機を本機につけるためのアタッチメントを本機両側にある取り付け穴に取り付けます。

R取付板にはR(右用)L(左用)があるので注意してください。

締めネジを外し、本体と並行にしながらT取付板を取り付け穴に奥まで差し込みます。

この位置がずれてしまうとうまく編めなくなってしまうので注意が必要です。

締めネジを軽く手で回した後に、スパナできつく閉めます。

②振りハンドルを取り付ける


ゴム編み機、左側の裏面にある受け穴が振りハンドルを回しながらカチンと音がするまで入れます。

③ゴム編み機を本機に取り付ける

両手でゴム編み機を持ちながら、右側のブラケットを右側のR取付板を少しだけ差し込み

左側も同時に差し込みながら、

両方のブラケットを置くまで差し込みます。

ブラケットの支え腕を引き出して、

左右両方とも、本機をテーブルに固定するのに使っていた、普通の取り付け金具を使い、支え腕とテーブルを固定します。

普通の編み機だけを使う場合は机と並行にして使うため編み機がフラットの状態でした。

特殊な取り付け金具を使い、ゴム編み機をセットして使用する場合ここまで角度が上がります。

本機とゴム機それぞれの針が綺麗に配置されて編むにはこの角度が必要です。

④ゴム編み機のキャリッジを取り付ける

キャリッジを手前に傾けながら後ろレールにキャリッジを入れます。

しっかり入ったら前レールにも乗せてしっかり左右に動くか確かめてください。

連結アームを差し込む

本機側のキャリッジの編み地押えツマミを緩め、「連結アーム」を編み地押えに差し込みます。

編み地押えツマミを手で回して締め付けます。

本機側のキャリッジ(Kキャリッジ)をスライドさせてゴム編みき側のキャリッジを連結させます。

糸取装置を取り付ける

糸取付装置を本体に取り付けて終わりですが、その前に糸取棒を普段の向きとは逆にします。

また、糸案内も本機のみ使用時とは逆方向に起こして本体に取り付けます。

これは、本体が角度をつけて設置したため従来通りに糸取付装置をセッティングしてしまうと糸が取りづらくなってしまうためです。

ゴム編み機が使えれば家庭機の幅は広がる

これでセッティングが完成です。

普通の編み機とは違いゴム編み機をつけることは難易度が上がります。

それでも手編みに比べたら格段にスピードが上がりさらには、家庭機でしかできないような編み方もあったりします。

次回は、実際に編んでみてゴム編み機をつけた家庭用編み機でどのような編み方が出来るかやっていきましょう。

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