brother製家庭用編み機 | |
愛称 | るーぱる |
機種番 | KH-360 |
針数 | 180本 |
ピッチ | 4.5/9 |
重さ | 約2.8kg |
全長 | 奥行き20cm×幅98.5cm |
*KH-360とKH-390の編み針は共通 |
brother(ブラザー)の「るーぱる(KH-360)」は普及型編み機として昭和62年から平成5年まで製造・販売していました。
鉄の部分が多い本格的なパンチカード式編み機に比べ、3kg以下と軽く、さらに奥行きと横幅もせまく、コンパクトで使いやすい設計になっています。
クシバを付け替えることでグレーのキャップの針が選針しなくなり、ミント色のキャップの針のみ使えるため、*針抜きの状態になって、4.5ピッチ(細機-合細〜合太)から9ピッチ(太機-並太〜極太)に変更することが出来ます。
1台で合細の毛糸から、極太の毛糸までも編むことができる優れものです。
糸取りバネ(糸取り棒)の高さが低く、珍しいことに、キャリッジの手前(足元)に毛糸を置くことで編むことができる機種です。これはシルバー社(現ドレスイン)のあみむめもにも共通する編み機の構造になっています。
段数計を入れる場所に、後継機のるーぱるフレンドNANA(KH-355)の糸取り棒を入れることができるので、これを使えば普通の編み機と一緒に編み機背面に糸を置いて使うことも出来ます。
針のサイズとピッチ
ピッチというのは針の中心から、次の針の中心までの距離のことで、何ミリごとに針が並んでいるかを表す数値です。
4.5ピッチは→4.5mmごとに針が並んでいて
9ピッチは→9mmごとに針が並んでいます。
また針の並んでいる間隔とは別に、針の大きもピッチが大きくなるにつれ比例して大きくなります。
「るーぱる(KH-360)」の編み機の針は丁度4.5と9ピッチの間の大きさ→7(または6.5)ピッチの編み機で使う針の太さで4.5ピッチと同じ針の配置になっています。
4.5/9ピッチどちらも編める編み機と謳っていますが、実際の4.5ピッチの方が針が小さいため、より細い糸で編むことが出来て、実際の9ピッチの方が針が太いためより太い糸を編むことが出来ます。
また針抜きで9ピッチに対応させているので、180本の針の半分しか使えないので、最大の目数が90目なので、9ピッチの編み機に比べて横幅の制限が出来てしまいます。
針押さえについて
るーぱるの針押さえは、本格的な編み機に比べ全長は短いです。(横幅は同じ)
金属の土台がないため、針押さえの(スポンジ)のみで使います。そのため、片面に金属の土台につける接着部分が必要なく、両側に滑りの良いテープを貼って使用します。
また、金属が土台がある針押さえとは違って簡単に外せなく一部のネジを外してから交換する必要があります。
金属の土台もあるタイプは針を押さえながら、針押さえを押すことで交換セッティングできますが、スポンジのみの針押さえは外してしますと滑り込みさせることが難しくなるので、古い針押さえと新しい押さえの間を布を噛ませて手縫いやホチキスなので固定して、反対側から引っ張ることで交換することができます。
模様編みや引き返し編みも出来る
手動ですが、針の位置を「Cのもよう」や「Dの引き返し」に移動して、キャリッジの左右ににある「すべり•ひきあげレバー」を動かすことで様々な模様編みや引き返し編みもすることが出来ます、
引き上げる機能を使って引き返しをした編み地。
すべり目の機能を使ってすべり目模様をした編み地
普及型編み機とはいえ本格的
ほとんどがプラスチック樹脂でできている普及型編み機とはいえ、「るーぱる(KH-360)」はピッチを変えたりひきあげやすべり目なども対応して本格的に編むことができる編み機です。
この記事を見て、るーぱるのさらなる可能性の追及や、押し入れに眠っている人が再度使う機会になればと思いまとめました。
まだまだ加筆していきますのでよろしくお願いします。
るーぱるの標準付属品はこちらです
編み機はセッティングが命!
編み機をテーブルに固定し、付属などの部品をセット仕方を動画で説明しています。
ミシンと違って、編み機は糸セットや編み始めるのにちょっとしたコツを掴まないと編むことが出来ません。
るーぱるでの糸のセットと編み出しの仕方はこちら