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ナショナルの家庭用編み機 「YQ-230型」

家庭用編み機はブラザーやシルバーだけでなく、全盛期はヤマハやトヨタなどの企業も作っていた歴史があります。一家に一台ミシンがあり編み機もあった時代がありました。

今回なんとパナソニックが別ブランドとして持っていたナショナル(松下電器産業株式会社)の家庭用編み機が手に入ったのでご紹介します。

   

National製家庭用編み機
機種番 YQ-230
針数 200本
ピッチ 4.5
重さ 約7.6kg
全長 奥行き17cm×幅102cm×高さ6cm

ブラザーやシルバーの本格的な編み機に比べ、奥行きや高さが2/3ほどに設計されていて、重さも半分くらいとかなりコンパクトで使いやすい形になっています。

取り付け金具もゴム編み機を使用したときと同じ角度の金具が付いていて、テーブルに対して平行ではなく斜めになっています。

糸案内や段数系も色味や形がレトロを醸し出しています。


かと言ってもおもちゃの編み機とは違い、しっかり金属で作られており、4.5ピッチの針が200本常備されているので幅広く編むことができます。

針押さえはスポンジではなく珍しいプラスチック製。スポンジの場合、未使用で使っていなかったとしても水分を吸って経年劣化しているので張り替えしなければならないのですが、プラスチックなのでこのまま使用出来ました。

キャリジには、「引き上げ」ボタンと「タック」ボタンがあり(すべり目はなく)引き返しや、タックを編むことができます。

説明書では引き上げとタックはほとんど変わらないですが、編み上がった感じがよりふっくらとした感じに上がると書いてあったので。
ここでは引き返し編みを「引き上げ」ボタンを押して行い、

「タック」ボタンを押してタック模様の編み地を作りました

パンチカードのような機能オートセレクタ


ナショナル独自の機能を持っているオートセレクターは右から左へ動かすことによって、6-12針の範囲で選針します。カムレバーの位置を変えることによって、針をEの位置に出すだけでなく、B位置とE位置、C位置とE位置などに変えることが出来るので、それを利用して同時編みや、配色引き上げなどをすることが出来ます。手で糸をセットしたりしなければならないので結構めんどくさいです。


ナショナル製家庭用編み機

ナショナル製のレトロな見た目と、大きさや重さもコンパクトに作られている仕様は2021年現在、今から編み機を世に広めるならこのくらい小ぶりで、本格的に編める編み機の方が普及するような気がします。

おもちゃの編み機よりも本格的で、パンチカード編み機よりか扱いやすく値段も手頃。

しかしオートセレクターは、パンチカードに比べ、手間が多く自由さがないのでちょっと不便なのかなと感じました。2色同時編みもあまり使いやすくなく、すべり目の機能もない。

200目幅はあるので、難しい編み方はせずに、手で選針して引き返しや、タックを行い。透かし模様や、縄編みもウツシを使って出来るので手編み+アルファで使うのにおすすめではないのでしょうか。


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