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るーぱるの後継機種るーぱるα2(KH-395)brotherの家庭用編み機 を解剖

brother製家庭用編み機
愛称 るーぱるαⅡ
機種番 KH-395
針数 220本
ピッチ 4.5/9
重さ 約3.2kg
全長 奥行き20cm×幅117cm
*KH-360とKH-390の編み針は共通、またKH-395も共通使用可

brother(ブラザー)の「るーぱるαⅡ(KH-395)」は普及型編み機として「るーぱる(KH-360)とるーぱるα(KH-390)と」昭和63年から平成4年まで製造・販売していました。

鉄の部分が多い本格的なパンチカード式編み機に比べ、3.2kgと軽く、さらに奥行きと横幅もせまく、コンパクトで使いやすい設計になっています。

るーぱる(KH-360)からとるーぱるα(KH-390)に進化する時に針数が40本ほど増え横幅が若干長くなりました。

るーぱる(KH-360)と同じようにクシバを付け替えることでグレーのキャップの針が選針しなくなり、ミント色のキャップの針のみ使えるため、*針抜きの状態になって、4.5ピッチ(細機-合細〜合太)から9ピッチ(太機-並太〜極太)に変更することが出来ます。

1台で合細の毛糸から、極太の毛糸までも編むことができる優れものです。

るーぱる(KH-360)とは違い糸取りバネ(糸取り棒)の高さが高くなっていて、キャリッジの手前(足元)に毛糸を置くではなく、一般的な編み機と同じで背面に毛糸を設置して編むことが出来ます。

下記の写真のるーぱるはキャリッジの左右にすべりレバーとひきあげレバーがついていましたが。

ひきあげレバーのみになり、

編み目ダイヤルの下に模様レバーがつき。そこに「アーガイル」「ひらあみ」「すべり」と選べるように変更されています。

るーぱる(KH-360)と共通でできること。

ひきあげ

引き上げレバーを使えば、引き返しやタックが可能です。
天竺だけではシンプルすぎると思うのなら、タックをすることで、編み地に立体感が生まれます。。

引き上げ模様は裏目側に特に模様が出ます。

すべり
るーぱるαⅡになってから、すべり目模様は模様レバー(キャリッジの左右ではなく、編み目ダイヤルの下)に移動していますが。同じ働きをします

すべり目模様は裏目側に特に模様が出ます。

配色すべり目
数段ごとに糸を入れ替える必要がありますが、すべり目をしながら地糸を入れ替えることで配模様にすることができます。

なわ編み(交差模様)とレース模様

うつしを使えば手編みより早く手軽に、交差模様やレース模様をすることができます。

レースキャリッジ付属の機体とは違い手で目を寄せるのも楽しいです。

るーぱる(KH-360)にできないこと

添え糸模様(プレーティング)

手編みにはできない、鉄製の本格的な編み機でも一部にしかついていない機能です。

地糸と色糸の2つの糸を入れる場所があり、単純に引き揃えとは違い、一つの糸がもう一つの糸に乗るように編める編み方です。

アーガイル編み
アーガイル編みは、工業用編み機で言う「インターシャ」のひとつで、2色以上の糸使って編み込むことに、シングルやカードのように糸が渡らず縦糸渡しで編める編み方です。

裏側も綺麗で、軽く仕上がり目面がとっても綺麗に仕上がります。

るーぱるα2(KH-395)に向いている人

るーぱるα2(KH-395)は本格的な鉄製の編み機と、プラスチックの編み機の間でもより本格的に近い編み機に近い部類になります。

るーぱるより針数も増えたことから横幅のある作品も編めるようになり、添え糸模様や、アーガイル編みなど特殊な編み方もできるため、プラスチックの編み機でもより本格的に楽しめる機体になっています。

入門機でもさらに進んだことをしたい人、重くて場所をとる鉄製の編み機は好きじゃない、慣れたら本格的にやりたく、手編みと親和性がある編み機で始めたい人にオススメの機体です。

4.5ピッチと9ピッチの両方が編める機体ですが、針の太さが6.5(7)ピッチに合わせているため、一般的な4.5ピッチより太い毛糸(合細〜合太)、一般的な9ピッチより細い毛糸(並太〜極太)が向いています。