ニッティングバード

ニット専門のウェブマガジン

今週の編地2〜蓄光糸〜

特殊加工により、ウール100%の糸に蓄光塗料を含ませた編地です。見た目は普通の編地、影があるとこだけ光って見えます編み組織:表天竺 家庭機:7G 混率:ウール100%20分ほど太陽光、または電気の光を当てると5分ほど強い光を放ちます ...

今週の編地1〜方眼編〜

今週から僕自身が手編み、工業機、家庭機、手横などを使用し編立てた「編地」を紹介したいと思います。配色使いの方眼編編み組織:方眼編(配色使い)      7目6段1模様 手編み:6号のかぎ針使用 混率:ウール70% アクリル30%...

リンキング(横編みニットの縫製方法)について

横編ニットの特殊な縫製方法の「リンキング」について話したいと思います。布帛はパターン通りにカットしたパーツを本縫いミシンや、ロックミシンなどを使用しドッキングさせます。 横編のニットは主に、成形編したパーツを「リンキングマシーン」と呼ばれる機械で「リンキング」という特殊な方法で縫製されます リンキングマシーンの種類ダイヤルリンキングマシーンもう製造は中止していますが、シルバー精工という会社が家庭用の編機向けに「ダイヤルリンキングマシーン」を発売していました。普通のミシンのようにコンセントにつないで足で踏んで縫製するタイプで、家庭器(家庭用編機)で7G前後の編機で編んだ編...

撚糸について

撚糸とは?撚糸(ねんし)とは「繊維がばらばらにならないようにねじりをかけること」で、糸は撚り(ねじり)をかけられることによって毛羽立ちにくいひとつの束になり、糸としての強度が出て初めて織ったり編んだりにするための糸となります。糸の原料となるスライバーと比較するとわかりやすいと思います。左が撚糸をしていないスライバーそのもの。右が撚糸をした糸。スライバーそのものだと、繊維が絡み合っていないのですぐに切れてしまいます。機械編みではより、糸の負荷がかかり切れやすいので必ず撚糸は必要になります。撚糸の種類撚糸には『S撚り』と『Z撚り』があります。...

2月10日は『ニットの日』『ツーテンの日』

2月10日は『ニットの日』と呼ばれています。2010年2月10日(ニットの年のニットの日)には『ツーテンの年ツーテン日』ということもあり、大阪通天閣で特別なイベントがありました。それを記念して大阪の象徴である通天閣に赤色のマフラーが巻かれました。マフラーは幅約2m、長さ約35mのネックウォーマー型のマフラーで、高さ103mの通天閣の首にあたる部分に巻かれました。2月9日は語呂合わせで『服の日』と呼ばれ、2月10日は『ニットの日』と呼ばれています。『ニットの日』とは横浜手作りニット友の会が1984年に制定しました。1994年には、日本ニット工業組合連合会が全国的な記念日と...

紡毛糸と梳毛糸

羊毛や獣毛(カシミア、モヘヤ、アルパカ、アンゴラなど)をどのように紡績したかにより、「紡毛(ぼうもう)糸」と「梳毛(そもう)糸」と糸の呼ばれ方が違います。 それぞれの違いについてお話しします。紡毛糸 紡毛はで短い毛足の原毛を紡績して糸を作ります。 繊維の方向が一定でなく、太さが均一ではなく、糸そのものをやわらかさ生かして撚り甘く仕上げている糸がメインです。 一般の人が想像する毛糸と呼ばれるものがこれにあたり、糸の表面がふわふわして毛羽立っていて保温性に富んでいます。 また起毛加工にも向いており、二次加工によって毛をさらに出すことで風合いが増します。 ピリング(摩擦により繊維...

プレーティング(添え糸模様)について

機械でのニットの編立て方法にプレーティング(添え糸模様)という技術があります。プレーティングとは添え糸編とも言われ、2本の編糸を同時に表裏に編分ける編方で、地糸の編糸が表側に、添え糸の糸口が裏側に表れます。  プレーティングによる編地の出方。 プレーティングはその名前の通りに地糸に添えるようにもう一つの糸が見え隠れする編み方で、表目と裏目を使い両方を比べる事で独特の編地使い表現する事ができます。 表目 表目は白い地糸に対して、青い添え糸が見え...

針立てについて

「針立て」について話したいと思います。 針立てとは、機械編み(工業機、手横、家庭機)における「編むために必要な針の配置」のことで、前後ベットで形成される機械編みにはこの針立てによって様々な編み地が編む事ができます。 天竺を1段、4目編む針立ては下記の通りです。  針立ては、前後それぞれのベットで構成されいて、針と針の間をピッチと言います。一目ごとに前か後ろの針で編む(あるいは編まない)ことができます。 1×1リブの針立て一番ベーシックなリブの種類...

ニットの成形・縫製方法とロス率

「ニットの成形・縫製方法とロス率」について話したいと思います。ニットの成形・縫製には編地やデザインに合った様々な方法があり、それによって「糸ロス率」も違って来ます。*糸ロス率とはニットを成形、縫製するにあたって捨てなければならない糸量を指します。 1  成形 目を増減して身頃、袖を形作る。前身後、後身頃、袖×2、襟を編立、それぞれのパーツをリンクングで縫製。これは一番スタンダードなニットの成形、縫製方法であり糸ロス率は3%くらいと言われています。リンキンングは基本的には端の目を拾い縫代なしで縫うのでごろつきません。成形...

手横と手横の製品について

「手横と手横の製品」について話したいと思います 手横とは「手動式横編機」の略で世界のニットの生産の9割(ほとんどが中国生)を作っていると言われています。手動によりキャリアを横に動かして編んで行く機械で、日本にも戦後、ニットの生産が始まり、手横によるニットの製造が増えた時期もありましたが、人件費がかかるのと工業用のニットマシーンの普及により今日では日本で量産のために使われている手横はほとんどありません。 手横はどのような編方が向いているのか 手横はリ天竺やリブ、畦など目を前後に移動しない編方に向いています。交差...

ニットの度目について

ニットの「度目」について話したいと思います。  度目値と度詰・度甘についてニットのループの目の大きさの値を「度目値」といいます。数値が大きくなるほど目が大きくなり(粗く)なり、小さくなるほど目が小さく(詰まる)なります。度目が粗くなっている事を「度甘」小さく詰まっていることを「度詰」と呼びます。手横や家庭用編機の場合度目値は1目毎に変更する事は基本的にはできず(工業機や手編みは可能)、1段毎の変更は可能です。(工業機の場合はプログラミング、家庭機の場合はダイヤル、手横の場合は蝶ねじにて度目の調整を行いま...