ニッティングバード

ニット専門のウェブマガジン

手編みの種類と道具について

手編みの種類と道具について‘手編み’と一口に言っても、実はさまざまな種類があります。 今回は、メジャーな手編みの手法からちょっぴりマイナーなものまで、手編みの種類について、使用する道具や特徴などをご紹介します。棒針編み使用する道具:棒針 先端がゆるやかに尖った棒状の編み針を2本使用します。編み棒ともいいます。 素材は竹、プラスチック、軽金属などがあります。滑りが良く 静電気も起こりにくい竹製がおすすめです。 針の太さは号数で表し、日本の規格では数字が大きいほど太くなっています。糸の太さや仕上げたい風合いによって使用する棒針の号数を選びます。...

手芸糸と工業糸の違い

一般の人が手編みに使う手芸店で買える「手芸糸」とアパレルやメーカーが工場の機械で編むために使う「工業用糸」の違いについて話したいと思います。巻いてある状態の違い手芸糸とは一般の人が、手芸店で買える糸を指し、皆様が普段一番目にしている糸になります。 糸の形状としては、40g~60gぐらいの玉の状態で販売されています。(この玉というのは、一般の人が想像する丸い毛糸玉や、玉巻器で巻いた玉の状態とは異なります)玉の状態の手芸糸また、「手芸用糸」には紡いだ糸を綛(かせ)の状態に巻いた「かせ糸」もあります。 手編み糸は染色するために100g~200g位...

今週の編地4〜スレッド模様〜

家庭用編機のパンチカードを使い、モールヤーンを地糸にカラフルなモヘアのネップヤーンを別糸に使い「スレッド編」をして、さらに渡らせた糸を引き上げ編した編地です。 スレッド編はインレイ編、挿入編とも呼ばれ、地糸の編立中に別糸(スレッド糸と呼ぶ)織り込む編方です。家庭用編機の独自の編方で 独特の編目に表情が出ます。 工業用編機(自動機)ではインレイ編機という機械でも同じような編方は可能です。しかし、今回のスレッド編は、糸を渡らせ、数十段の引き上げ編など複雑で手を使わないと編めない編方をしています。スレッド編+引き上げ編編み組織:スレッド模様 家庭機:Brother KH881 P...

今週の編地3〜フェザーヤーン×モールヤーン〜

モールヤーンを引き上げ、間にテディベアのぬいぐるみのようなフェザーヤーンを編み込んだ編地です。動物の毛のように見える編地編み組織:引き上げ編(タック) 家庭機:3G 混率:フェザーヤーン ポリエステル100% モールヤーン ポリエステル60% コットン25% ナイロン15%...

今週の編地2〜蓄光糸〜

特殊加工により、ウール100%の糸に蓄光塗料を含ませた編地です。見た目は普通の編地、影があるとこだけ光って見えます編み組織:表天竺 家庭機:7G 混率:ウール100%20分ほど太陽光、または電気の光を当てると5分ほど強い光を放ちます ...

今週の編地1〜方眼編〜

今週から僕自身が手編み、工業機、家庭機、手横などを使用し編立てた「編地」を紹介したいと思います。配色使いの方眼編編み組織:方眼編(配色使い)      7目6段1模様 手編み:6号のかぎ針使用 混率:ウール70% アクリル30%...

リンキング(横編みニットの縫製方法)について

横編ニットの特殊な縫製方法の「リンキング」について話したいと思います。布帛はパターン通りにカットしたパーツを本縫いミシンや、ロックミシンなどを使用しドッキングさせます。 横編のニットは主に、成形編したパーツを「リンキングマシーン」と呼ばれる機械で「リンキング」という特殊な方法で縫製されます リンキングマシーンの種類ダイヤルリンキングマシーンもう製造は中止していますが、シルバー精工という会社が家庭用の編機向けに「ダイヤルリンキングマシーン」を発売していました。普通のミシンのようにコンセントにつないで足で踏んで縫製するタイプで、家庭器(家庭用編機)で7G前後の編機で編んだ編...

撚糸について

撚糸とは?撚糸(ねんし)とは「繊維がばらばらにならないようにねじりをかけること」で、糸は撚り(ねじり)をかけられることによって毛羽立ちにくいひとつの束になり、糸としての強度が出て初めて織ったり編んだりにするための糸となります。糸の原料となるスライバーと比較するとわかりやすいと思います。左が撚糸をしていないスライバーそのもの。右が撚糸をした糸。スライバーそのものだと、繊維が絡み合っていないのですぐに切れてしまいます。機械編みではより、糸の負荷がかかり切れやすいので必ず撚糸は必要になります。撚糸の種類撚糸には『S撚り』と『Z撚り』があります。...

2月10日は『ニットの日』『ツーテンの日』

2月10日は『ニットの日』と呼ばれています。2010年2月10日(ニットの年のニットの日)には『ツーテンの年ツーテン日』ということもあり、大阪通天閣で特別なイベントがありました。それを記念して大阪の象徴である通天閣に赤色のマフラーが巻かれました。マフラーは幅約2m、長さ約35mのネックウォーマー型のマフラーで、高さ103mの通天閣の首にあたる部分に巻かれました。2月9日は語呂合わせで『服の日』と呼ばれ、2月10日は『ニットの日』と呼ばれています。『ニットの日』とは横浜手作りニット友の会が1984年に制定しました。1994年には、日本ニット工業組合連合会が全国的な記念日と...

紡毛糸と梳毛糸

羊毛や獣毛(カシミア、モヘヤ、アルパカ、アンゴラなど)をどのように紡績したかにより、「紡毛(ぼうもう)糸」と「梳毛(そもう)糸」と糸の呼ばれ方が違います。 それぞれの違いについてお話しします。紡毛糸 紡毛はで短い毛足の原毛を紡績して糸を作ります。 繊維の方向が一定でなく、太さが均一ではなく、糸そのものをやわらかさ生かして撚り甘く仕上げている糸がメインです。 一般の人が想像する毛糸と呼ばれるものがこれにあたり、糸の表面がふわふわして毛羽立っていて保温性に富んでいます。 また起毛加工にも向いており、二次加工によって毛をさらに出すことで風合いが増します。 ピリング(摩擦により繊維...

プレーティング(添え糸模様)について

機械でのニットの編立て方法にプレーティング(添え糸模様)という技術があります。プレーティングとは添え糸編とも言われ、2本の編糸を同時に表裏に編分ける編方で、地糸の編糸が表側に、添え糸の糸口が裏側に表れます。  プレーティングによる編地の出方。 プレーティングはその名前の通りに地糸に添えるようにもう一つの糸が見え隠れする編み方で、表目と裏目を使い両方を比べる事で独特の編地使い表現する事ができます。 表目 表目は白い地糸に対して、青い添え糸が見え...