ニッティングバード

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家庭用編み機でリリアン編み! 機械で編んで手編み用の極太糸を作ろう!

家庭用編み機(以後家庭機)はセーターや、小物を編むだけでなくリリアンの糸として編むことも出来るんです。 その編んだ糸を、細い機から太い機で使える糸として使うのも良し。 また手編み用のオリジナルリリアンにしたら市販している糸との差別化もできてより作品に個性が出そうですね。 今回は針が直線上に並んでいる家庭機をどうやって筒状のリリアンにして編んでいくのかを紹介して行きます。 リリアンの構造 おもちゃのリリアン機なども見たことがある人はわかると思いますが、基本的にリリアンは筒状に編むので針が円上に並んでいます。 以前紹介した「ゴム編み機」を持っている場合、袋編...

手編みじゃ編めない!?機械編み特有の編み方「添え糸模様の」を解説

「添え糸模様」って知っていますか? 機械編み独自の編み方で、2本の糸を同時に編み、表裏に編み分ける方法です 添え糸模様はプレーティングとも言われ、地糸の編糸が表側に、添え糸の糸口が裏側に表れます。 家庭用編み機(家庭機)でもアタッチメントを付け替えることで編むことが出来るので「添え糸模様」の特徴や編み方を説明して行きます。 添え糸模様の構造 1本の糸がもう1本の上(下)に少しだけずれて重なるように編むことが出来ます。 手編みでいうブリオッシュ編みに似ていますが、ブリオッシュ編みは「ゴム編み構造」が2重になっているのでリバーシブルのように表裏が逆の色になる...

家庭用編み機の代名詞「スレッド編み」の魅力と編み方

家庭用編み機(以後、家庭機)は「編み込み」、「タック」、「すべり」、「レース」「スレッド」など様々な模様が出来ます。 その中でも「スレッド編み」は手編みでは再現しにくい編み方として、家庭機の代名詞的な編み方として愛されています。 今回は「スレッド編み」の編み方を細かく解説し、最大限に「スレッド編み」を生かす方法をお伝えします。 配色編み込みとスレッド編みの違い 配色編み込み模様は、2種類の糸を使い模様を作ります。 普段は表天竺の方の表側を使います。 裏側は糸渡りしています。 配色編み込み 表側 裏側 ...

パンチカードを使って編み込み模様を編む方法を学ぶ

家庭用編み機の良いところと言えば、手編みより遥かに速く編めます。 また付属の「パンチーカード」を使えば2種類の糸を使った編み込み模様(シングルジャカード)がより簡単に速く出来ます。 今回はパンチカードの使い方とセットの仕方を学び、編み込み模様の編み方を練習して行きましょう。 パンチカードってなに? パンチカードとは横24目を1模様とした、針が自動選針し様々な模様が編めるようになる家庭用編み機に使うカードです。 パンチカードを使い、様々なセッティングをすることで「編み込み」「タック」「すべり」「スレッド」「レース」など様々な編み方が編めるようになります。 ...

家庭用編み機・ゴム編み機の名称とセッティングを解説

この記事は「家庭用編み機の各部名称とセッティング詳しく解説!」の続きです。 最初にこちらの記事を読むとより理解ができると思います。 今回は片側だけ(表側)編める普通の編み機とは違い、ゴム編み機をセットしゴム編みが編めるまでのセッティングをしてきます。 家庭用編み機はセッティングが命です。ちょっと間違っただけで「うまく編めない」というのは機械の調子が悪いのではなくセッティングが悪いということが多々あります。 ゴム編み機のセッティングをしっかりマスターして編む方法のレパートリーを増やしましょう。 本機 PUNCH9(KH-260)太機 ゴム編み機 KR-890 ...

編み地組織を学ぶ。「天竺」「リブ(ゴム編み)」「ガーター」

編み物(ニット)は基本的には表編みと裏編みの組み合わせで出来ています。 そんな表編みと裏編みを組み合わせるだけで見た目や、伸縮性、特性が変わるのがニットの醍醐味です。 手編みが好きな人も機械編みのニット製品に興味がある人も、ニットの三元組織で出来た代表的な編み地の特性を知ることで そこで使われている編み方の必然性が理解できると思います。 表目と裏目を編める人は是非編んで比較するのをお勧めします。 天竺 表 裏 天竺は平編やメリヤス編とも呼ばれ、縦、横方向とも同じ「編組織」が連なった編地です。 編み物を知らない人で...

ワークショップ開催 @ニッティングバードアトリエ(蒲生四丁目)

すこしずつ春の気配を感じる今日この頃。 年度が替わるまであと少し、新生活が始まる方も多いのではないでしょうか。なにかががらりと変わることはなくとも、新しいことが気になったり、挑戦してみたくなったり、新鮮な気持ちになれる季節ですね。 そんな今にぴったりなワークショップを、3/16(土)に大阪・蒲生四丁目にあるニッティングバードのアトリエにて開催します! 1月に東京で開催した新作の「ティッシュカバー」と「メッシュバッグ」のワークショップ。大阪でも!というお声もたくさんいただき、ようやく開催のはこびとなりました。 アトリエでのんびりゆったり、団欒をしながら一緒に編み物を楽しみ...

手編みキット:「なるほど」でつくるルームシューズ

ニッティングバードのオリジナル極太毛糸「なるほど」を使った かぎ針で編むルームシューズキットの 販売がはじまりました! ワークショップでも人気のあるメニュー。細編みをメインに、くさり編み、引き抜き編み、3つの基本的な編み方だけで仕上げていくので、編み物が初めての方でも比較的容易につくることが出来ます。 なんだか複雑そうに見えますが、つま先部分から筒状にぐるぐると編んでいき、かかと、履き口のトリミング(仕上げ)まで 糸を切らずに続けて編みきるデザインになっています。なので、面倒な糸始末もはじめとおわりの2か所だけ。 1本の糸から立体ができる。ニット造形のたのしさを学んでい...

フィッシャーマンセーターの元祖と呼ばれている「ガンジーセーター」の歴史と特徴

ガンジーセーター(ガーンジーセーター)はガンジー島で生まれたフィッシャーマン(ズ)セーターです。 ガンジーという言葉は「ガンジー島」から生まれたことになっていますが場所によっては別の名称もあり、その当時明確に「セーター」という単語がなかった時代なので、現在では丸編み生地を指す「ジャージー」なども「ガンジー」と同じセーターの一つとして呼ばれていました。 フィッシャーマンセーターといえばアラン諸島で生まれた「アランセーター」も有名ですが、ガンジーセーターはその「元祖」として漁師たちの濃紺色のユニフォームとして着られていました。 漁師が着ていた元祖フィーシャーマンセーターの糸は...

手編みで使うフェイクファーの毛糸はどのように作られている?

今回はフェイクファー糸がどのような「構造」になってどのような「素材」で作られているのかなど。 フェイクファーの魅力を知って手編みや手織りなど作品づくりの幅を広げるためにまとめました。 「リリアン」ってなに? 元は京都の職人が糸そのものをメリヤス編み(表天竺)したアメリカ製品をレーヨン繊維で再現したことが始まりです。 そのレーヨン繊維を編んだ糸を、「百合印」という名前の商標で販売し、海外では「リリーヤーン(Lily-Yarn)」の名前で呼ばれました。 「リリー・ヤーン」は時代とともに日本人が呼びやすいように「リリヤン」や「リリアン」と変わり呼ばれるようになりました。 ...

羊のありがたみを考えるーミュールジングウール問題ー

みなさん「ウール(羊毛)」の洋服は着ていますか? 今回は私たちの身の回りでも身近にある天然素材として「羊のありがたみを考えながら」様々なことを考察していきたいと思います。 今回も前回の「モヘアがなくなる?繊維業界の未来はどうなるの?!」という記事と同様、ウールの生産に関する問題について考えてみました。 世界の羊の生産量と消費量 今現在、全世界で毎年約114万トンの羊毛が生産されています。 その約22.8%がオーストラリア、15.7%が中国、9.8%がニュージーランド、2.3%がアルゼンチン、そして2.3%が南アフリカからのものです。(出典:IWTO市場情報...